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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第38話 出向と、進捗に変化なし
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 ――sideなのは――

 8月も終わりを迎え、9月に入る直前に。

「さて、今日の朝練の前に、一つ連絡事項です」

 なのはさんの紹介で、奥から1人出てきまして。フェイトさんが継いで、

「十年前から、うちの隊長陣のデバイスを見てきてくださっている、本局技術部の精密技術官」

「どうもーマリエル・アテンザです」

「地上でのご用事がある、とのことでしばらく六課に滞在していただくことになった」

 シグナムさんも珍しく朝練の段階で居てくれて、今日は色々出来そう。

「デバイス整備を見てくれたりもするそうですので」

「気軽に声をかけてねー?」

 10年前から変わらない優しい笑顔で皆に声を掛ける。やっぱり変わらないなぁ。

「じゃあ紹介もすんだとこで……今日も朝練行っとくか!」

「はい!」

 ヴィータちゃんの一声に皆がそれぞれ動き出した。エリオとキャロはフェイトちゃんと、スバルとティアナはヴィータちゃんと、奏はシグナムさんと、そして、残った皆でいつもみたいに集まりだした所で。

「響?」

「ん、なんでしょう?」

 ちょうどあくびが出そうなタイミングで声を掛けちゃったせいか、眠そうな顔してるなぁ。最近よくはやてちゃんの手伝いをするようになったから、忙しそうにしてるもんね。そのお陰で、はやてちゃん最近休めるようになったって言うようになったし。さ、本題へ。

「早速で悪いんだけど。ギンガと模擬戦。やってみようか?」

 カッと目が開いて、マジかよ!? って言ってるように見えた。実際は言ってないのにね。

「……え、いや、それは全然かまわないんですけど。こういうのって、普通スバルとやるんじゃないんですか。成長を確かめる的な意味を込めて」

「うーん。それがこの前軽い手合わせをしたみたい。ね、ギンガ?」

「はい、悪くありませんでした! それに、ずっと手合わせしたかったですし、ね?」

 私の一歩後ろに立つギンガがニッコリ笑って圧を出すのに対して、響の表情は優れない。まぁ、なんとなく気持ちは分かる。多分これは……。

「……了解です。これからですか?」

「うん、なるべく早めにね。皆の今日のメニューの説明が終わったら始めるから」

 諦めたような表情で、了承してくれたけど……あんまりって感じだなぁ。トボトボと模擬戦を始める響に対して、ギンガは元気よく駆け足で移動して行った。それにこの模擬戦は、ギンガからの提案だしね。

 同じAランクとして、どれほど差があるのか見てみたいです! 

 って言われた時に思わず色々聞いちゃった。離れて色々調査するとき、一緒に組む事が多い事もあって、ずっと興味を持ってたみたい。
 だけど気持ちはよく分かるよ。もし私がギ
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