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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第37話 秒針は進む
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ですね」

 キャロの言葉を筆頭に

「今日そんなに動いてないのにな。食欲すげぇから忘れそうになるけど」

「……まぁ前衛組ってカロリー消費凄いらしいから」
 
「……今日あまり前線に出てない俺はあんなに食わねーよ」

 目の前で大量の弁当が空になっていく様を見て、何かそれだけで胸いっぱいになる気がするわ。ちなみに空戦組は先に戻った。一応この後出撃がないかそれに備えてだ。

 そして、ふと。スバルがギンガに。

「自分より強い相手に勝つためには、自分の方が相手より強くないといけない……ふーん」

 スバルからの言葉を受けて、少し考える素振りを見せる。周りの面子の様子を見ると、皆これに悩んでるみたいだけど……。
 いやぁ、この問題って。

「その問題の答えは分からないけど、私としてはそれは否定するべき言葉だと思うけどなぁ」

 食事の手を止め、ギュッと、左手を握りしめながら。

「母さんが言ってた。刹那の隙に必倒の一撃を叩きこんで終わらせるのが打撃系のスタイル。出力がどうとか、射程や速度や防御能力がどうとか、自分と相手のどちらが強かろうが、そんなの全部関係ない」

 瞬間、ギンガの手刀がスバルの首筋……紙一重で止められる。その動きに無駄はなく、綺麗な一閃だった。

 お見事。

 口には出さないけれど、素直にそう思う。ちゃんと分かってる辺り、何歩も先に行ってるよなぁ。

「相手の急所に正確な一撃。狙うのはただそれだけ。私はそう思ってるよ」

 良い答えです。

 さて、と。

「ごちそうさま。それじゃ仕事に戻るわ」

「え、まだ残ってるの?」

 ティアが驚いた顔してるけど……あぁ、言ってなかったな。

「出撃挟んだからなー。せめて中途半端に投げてた奴くらいはやって帰らな。それじゃね」

 その辺に置いてた上着を取って、後ろ手に手を振ってその場を後にする。さ、残ったお仕事しなきゃね。

 あ、その前に。立ち止まって、首だけ振り返って、あいつらを見ると、皆不思議そうにこっちを見てる。ニヤ〜と笑ってから。

「雑兵からの教えを授けよー。なーんで、相手の土俵でやること考えてんのー? じゃーね」

 べーっと舌を出して、わかりやすく煽る。少ししてからティアの怒号が聞こえたかと思ったら、4人揃って、あ!というのが聞こえた。なんで忘れてんのかねー。本当に。以前やったことだろうに。


 ――――
 

 後日談として、この後皆で質問の仕方を変えて隊長陣に聞いて満足言った回答を得られたとのこと。
 しかし、奏や震離も似たような回答出したんだろうけど、流はどういう回答を出したのか、それを聞いとけば良かったなぁとこの時思った。

 8月も既に半ばを過ぎて、地上
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