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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第37話 秒針は進む
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 108部隊の捜査官――捜査主任のラッド・カルタス二尉と今回で出てきたデータを隈なく調べる。
 関係無い話だけど、この方も距離が近い方らしく、普通に名前でいいって言ってくださった。ありがたいんだけど、こうも続くと感覚麻痺しそうで怖いなーなんて思ってたら、ふと、扉が開いて。

「失礼します!」

 とギンガが入室。ナカジマ部隊長に報告しに行ってたし、カルタスさんとは今日久しぶりに合うからちゃんとしているのは流石だ。

「お疲れ様。久しぶりギンガ」

「あ、お久しぶりです。カルタスさん」

 呼び捨てと言う所で察して、直ぐに合わせる辺りしっかり信頼関係が。
 ふと、カルタスさんの視線がコチラに戻ってニヤリと。

「隊長から聞いたよ。シグナムさんと、フェイトさんといい勝負をした人だって」

 ……うん? 

「映像も貰って、108の皆で見たよ。よくあの一瞬でフェイトさんの攻撃を見切って一撃を与えるなんて、騎士の中でもそうは居ないんじゃないかな?」

 どっから漏れたんだよ映像は?!
 落ち着け、俺!

「あー、あれは単純にフェイトさんが手を抜いてたから、いい勝負に見えたのであって……」

「謙遜しないの。フェイトさんも言ってたじゃない。ザンバーを出すなんて、並大抵の事じゃないから、ちゃんと強いって自信持ってって」

 ギンガさーん! 余計なこと言わなーい!

「……それにホラ、向こうはリミットついてるのに、自分はなんの制限もついてないから出来た勝負ですよ」

「僕も魔力保有量Dだけど。それでもあれだけ動けて空も飛べて、戦える。そういう子達にとっては希望の星だよ」

 あー、くそう、墓穴掘ったぁ! ギンガも思い出しながら話してるせいか、両手を合わせてキラキラしてる顔してるし。こりゃ……駄目だなもう。

「まぁ、それは置いといて。それでもA−という事に変わりは無いですし、俺は……たまたま運が良かったんです。空を行くのが得意な奴らが側に居たから教えてもらったわけですし。
 そういう意味でも、色んな意味でもAランクのギンガのが強いですしね」

『主と違って、正規のAランクみたいですしね』

「……言うなよ。悲しくなるから」

 もう何重の意味でな。

『状況 アラート2。市街地付近に未確認体出現。隊長陣および704、出動準備。待機中の隊員は準警戒態勢に入ってください』 

 アラートが鳴り響いた。

「ギンガ、響、行くぞ」

「「了解!」」

 ラッドさんについていき、表へ出る。その間にロングアーチから映像が送られてきて状況を確認する。現場はレールウェイの地下通路。地下にティア達が、空には奏達が、それぞれ配置に付いている。だが、この距離では俺の参戦は無理っぽいな。


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