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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第025話 5日目・2月04日『学園での日常・T』
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に変化はなかったけど代わりに兄の方が休みっていうか藤村先生の話によれば今日は学園自体休んでいるみたいなんだよな」
「慎二くんが………?」
「ああ、あの真面目な奴が珍しい事もあるもんだよ。妹の方に聞いても分からないの一点張りでね。こりゃまいった」
「そ、そうなんだ」

そう言って表情を曇らせる綾子に事情が事情だけに話せない志郎は曖昧に返事を返す事しかできないのであった。

「まぁ、そのうちまたひょっこり顔を出すさ。あいつは次期副主将なんだからね」
「なんだかんだで綾子はこき使いそうだもんね」
「あっはっは! 朝から言うね志郎。まぁ、そうだけどね。あ、そろそろ時間がやばいから着替えてくるよ。いやー、志郎と会話していると遠坂とは違うけど話が弾むんでやばいね」
「うん。それじゃまたね綾子」
「ああ」

それで弓道場の更衣室へと綾子は向かっていった。
綾子を見送った志郎は教室へと向かう最中にセイバーへと思念通話を送る。

《………セイバー、聞こえる?》
《はい。聞こえていますシロ。どうされましたか………?》
《うん。今日は慎二くんが学校を休んでいるみたいなの。それでもしかしたら間桐臓硯の命令でやむなくこの学園に張られている結界を発動しに来るかもしれないからやってきたら教えてくれないかな? 屋上にいるから校門は見れるでしょう?》
《はい、わかりました。シンジが入ってきましたらすぐに伝えますね》
《うん。それじゃまたお昼時に屋上で》
《はい》

それで志郎はセイバーとの会話を中断した。




──Interlude



志郎と別れた後に私は学園に張られている結界の起点をアーチャーに探ってもらうように指示をした。
前回はランサーに邪魔をされて作業が捗らなかったからね。
でも、この結界の件で驚いた事と言えばやっぱり間桐くんよね。
ライダーにこの結界を張らせたのは間桐くんでしょうけど張らせた理由が間桐臓硯に逆らえなかったから、であったのはまぁ仕方がない事だ。
そして志郎の話によって間桐くんの全体像が大体は見えてきたのは嬉しい誤算ね。
桜を助けようという兄らしい内容だったのは私としても心休まる事だった。
でも解決法が見いだせずに志郎同様に悩んでいて苦悩していたというのも悔しいけど気持ちはわかる。
私も志郎に桜の実情を教えてもらえなかったらここまで姉としての気持ちを思い出すことは無かったでしょうから。
そう、間桐臓硯は協定を守っているようであり実際は人喰いも厭わない怪物であるのはもうわかっている。
いつその牙を私達に向けてくるか分からないのが怖いわ。
まぁそんな相手を倒そうとしている私達もどっちもどっちな状況だけどね。
魔術師としては下策だけど姉妹としてはぜひとも桜は助けたい。
今更だという
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