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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第025話 5日目・2月04日『学園での日常・T』
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ごいな)」
アーチャーは内心で我が妹は凄いとばかりに褒めているのであった。
そんなアーチャーのシスコン一歩手前な気持ちなど知る由もなく志郎と凛は会話を続ける。
「それでだけど。そろそろ学園に着くけど、なにか感じた?」
「うん。変わらずあの気分が悪くなる結界が張られているね………」
二人は表面上では普通の会話をしているように見せていたが小声で魔術関連の会話をしていた。
「志郎もやっぱりそう思うのね。わかったわ。それじゃお昼休みにまた落ち合いましょう。場所は屋上だからよろしくね」
「うん、わかったわ」
それで凛は志郎と別れて先に校舎へと入っていった。
それから志郎はふとある事を思って弓道場へと足を運んだ。
すると弓道場の入り口からまだ弓道着姿の三綴綾子が出て来て志郎に気づいたのか近寄ってきた。
「あ、志郎じゃん。おはよう」
「おはよう、綾子」
「うん。それよりさ、突然だけどさっきまで一緒にいた奴はもしかして遠坂か………? 一緒に登校してきたみたいだけどどうしたんだい?」
「あ、うん。その事なんだけどね、凛さんが家の改築で困っていたらしくて当分の間はウチに泊めてあげることにしたの」
「へえ………あの遠坂がね。しかも既に志郎は凛さんって呼んでるのね。ふーん………それじゃもしかして志郎もアイツの本性ももう知ってる口なのかい?」
「本性………? ああ、アレの事ね。うん、そこそこは………」
志郎は苦笑いを浮かべながらも初めて本性を出した時の凜の事を思い出していた。
「そっか。それじゃ驚いたろ? この学校の優等生が実は特大の猫を被っているって事が」
「うん。まぁ慣れればそんなに気にしないかな? 凛さんってどちらでも可愛いし」
「うっ………やっぱり志郎ってすごいな」
「え? なにが?」
「いや、遠坂の本性を知った上で普通に可愛いと言えるところがだよ。多分男子がこれの事を知ったら青天の霹靂みたいな感じだと思うよ」
「それ、どこか使い方間違っていない………?」
「まぁね。でもそれだけ遠坂の猫かぶりは凄いって事だよ」
綾子はそう言って笑う。
それから少し談笑が続き、ふと志郎は本題を思い出して綾子に聞く。
「ところで綾子。少しいい………?」
「なんだい?」
「うん。桜と慎二くんは部活ではどうだったかっていう話なんだけど」
「ああ、間桐兄妹の事か。妹の方なら今日の朝はいつもよりどこか元気が良くて矢を放ちまくっていたよ。なんでも運動がしたいとかなんかで………そこら辺は朝に桜がお前の家に来てるんだから理由は知っているんだろ?」
「あはは………まぁね」
それで朝の出来事を掻い摘んで話す。
「それはまた、お気の毒に………」
「うん。ちょっと反省してる」
「そうか。まぁ妹の方は特
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