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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第36話 親子
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を言いたくないとかで考えすぎてさ、それで2人が無理をしてるんじゃって、フェイトさんは悲しいんじゃないか?」

 ふと視線をナカジマ姉妹とティアに向けると、グッと親指を立ててコチラに向けてる。同じ意見だったみたいで何より……ってか、俺いらなくね?

「……無理なんて……してない」

 エリオが悲しそうに呟く。少し撫でる手を止めて、2人を見て。

「だよな。だけどさ、昨日まで名前を呼んで頼ってた子が、急にしっかりして、距離を取ったりしたらさ、こう思うんだよ。無理してないかな? させてないかなって」

「でも、同じ部隊の上司と部下ですし」

 俯きながらキャロが言う。それでもさ、

「それこそ論外だ。それをいい出したら、俺や流は階級上だし、仕事中は、もう少し敬えって話になる」

「「「「……うぅ」」」」

「あ、あはは」

 実際でもなんでもない、本当ならもっと固いはずなんだよ。他の部隊は特に。だけど、うちの部隊その辺も緩いからなー。俺も名前でいいって言われてから、普通に名前で呼んでるし。しっかりお偉いさんの前では名字と階級とで呼ぶけどね。

「だから気にするな……とは言わんけど。もう少し話をして頼ってあげなよ。甘えられる内に。話が出来る内に色々しないと、離れてから、居なくなってからじゃ遅いしね」

「「うん!」」

「さ、まだフェイトさん帰ってないし、迎えておかえりって言ってやんなよ。それだけでも喜ぶよ」

「わかった!」

「行ってきます!」

 ぽんと2人の背中を押してやると、パタパタと走っていった。うんうん、元気になって良かった良かった。

「響、やるじゃーん」

 横で聞いていたスバルが意地悪そうな顔で言うのを見て。

「あーん? なんじゃ貴様、目上で上官やぞー。敬えー」

「ははー」

「……何、アホなことしてるのよ」

「何時もこんな感じなの?」

「そうなんですよホントにもー」

 スバルとじゃれてたら、怒られたで御座る……。
 しかもティアには呆れられるし、ギンガは笑ってるしちょっと恥ずかしいし。

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