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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第36話 親子
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 思わず変な声が出たけど……マジかよ。いやでもなぁ。

「……少しお時間貰っても?」

「うん。一日だけ行く予定だし。保護責任者の書類も提出しないといけないしで、すぐに行くってわけじゃないけど。考えておいて欲しいなって」

「了解です。では失礼します」

 会釈して下がる。席に戻って手を付けてた仕事に戻るけど。今一やる気になれない。

 まぁ、原因はなのはさんの一言なんだけどね。

 今更流派がしれてもなァ。勿論嬉しいっていう気持ちもある。だけど、なんて言えばいいんだろうか。それほど重要ってわけじゃないんだよね。

 母さんから教わったこの技術。勿論なのはさんが言う心当たりのある人に披露しても良いと思う。なんだかんだで、俺はこの技にそれなりの自信もあるし、恥ずかしい所なんて何一つ無いとさえ自覚出来る。母さんが教えてくれたこの技。伊達や酔狂でずっと磨いてたわけじゃないし。

 だからなんだろうか。もし流派が分かって、母さん以上の人が居たとして……それで何か変わるのが、嫌なんだろうか?

 

 この日は思ってた以上に進めることが出来なかった。

 夜になっても気分はもやもやしたままだ。気晴らしに花霞を整備していたら、ティアから連絡が入って、今からこっちに来いと言われた。まだ帰ってきてない流に書き置きを置いて、部屋を訪ねて入ってみたら、あらビックリ。

 何かエリオとキャロが泣いてた。

 で、話を聞いた。今日調査任務のはずだったけど、何かガジェットが出現、それを3人で上手く撃破したけど、どうもフェイトさんの表情が優れない。元気が出るようにと思ってキャロが飴をあげたら悲しそうな顔になったと。
 自分達が考えていること、フェイトさんに心配をかけないようにがんばっていることと、それに伴う悩みと迷い。
 それを聞いてまず思ったのが……不器用だよなぁ。

「……じゃあ俺から質問な。2人はフェイトさんの事嫌いになったとかそんな事は?」

 二人共首を横に振る。うん、良かった。

「だろうな。ありえない。だけどちょうどいいやつを例えにあげようか。最近流が話しかけてきたりして、どう思った?」

 不思議そうにエリオとキャロは互いの顔を見合って首を傾げる。困惑したような顔でこっちを見て。

「……嬉しかった」

「いつも一人で解決しようって感じだったから、頼られたというか、質問して一生懸命答えてくれようとしてて」

「うん、そのとおりだ。頼って頼られて、嬉しかったろ? それをフェイトさんにもしてあげたら良いよ」

「「え?」」

 面を食らったように、驚く2人を見て頭を撫でる。

「俺はもう母さん居ないからなんとも言えないけどさ。
 2人がフェイトさんに心配かけたくないとか、無理
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