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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第35話 勢い余って愛を、一歩前進していく
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んだしね。
まぁ、無いものねだっても仕方ないし。しゃーないしゃーない。
「私はギン姉といい勝負出来るようにならないとなー」
「ふふ、まだまだ負けません」
ナカジマ姉妹は、相変わらずというか、同じ道なのに全然違うことしてるのが見ていて面白い。ギンガとのマッチアップはまだしてないけど、そろそろやらないといけないんだろうなーと。
一応一発目だから、色々出来るだろうけど。投げはもうバレてるし、他のカードを切るか、ある手札を工夫するか……ま、来てから考えるかな。
それに強くなってくのを見て、喜ばない理由は無いしな。
「後は俺を完封したら完璧だろ?」
「「「「無理」」」」
「まだやったこと無いからわからないなー」
……揃えて言わなくたっていいじゃんか。
――sideはやて――
あっかーんわー。最近書類仕事が多すぎて、どんどん目が悪くなってく気がするんよねー。
せやけど、そろそろ……。
「ティアナ・ランスター、入ります」
「よう来てくれたね。仕事しながらでごめんやけど、とりあえずこっち来てや」
ちらりと扉の方を見ると、敬礼をしてるティアナが見えた。本当に仕事しながらなのが申し訳ない。せやけど、ホンマに終わらなくてなぁ……。
「いやぁ〜実はな。今日これから本局に行くんやけど、よかったらティアナも一緒に来とくか? っていう相談や」
「あ、はい……それはいいんですが、何故?」
不思議そうな顔をするティアナをみて、流石に説明不足すぎるやんねと、少し反省をして。
「今日会う人はフェイトちゃんのお兄さん、クロノ・ハラウオン提督なんよ。執務官資格持ちの艦船艦長さん、将来の為にそういう偉い人の前に出る経験とかしといたほうがええかなって思ったんやけど……どうや?」
「あ、ありがとうございます!」
私の考えが伝わったみたいで、嬉しそうな表情になった。ええことやね。
「それじゃあ私の今やっている事が終わり次第出発するから、出かける準備をしてきてや。突然でごめんなー?」
「いえ、感謝しております! それでは後ほど」
ピシッとしてから頭を下げてそのまま退出。経験って積ませられる時にしないとアカンし、今回の相手はクロノ君やし、大分楽だろうし。
さて、この書類ももう終わる……っと。よし、終わったー!
なんて、両手を上げて喜べないんよね。カリムからの連絡で、三日前私達の前に現れたシスター、マリ・プマ−フ。最後に去る時の容姿を伝えてそれに該当する人物を見て絶句してもうた。いや、そんなはずはない。その容姿が完全に一致した人物の名は。
キュオン・ドナーシャッテン。
古代ベルカに置ける最強と呼ばれた人物の一人。
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