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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第35話 勢い余って愛を、一歩前進していく
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一度有るか無いかやし」
「……ぇ?」
「え?」
ピシッとラップ音と共に時が止まったような感覚になる。ペタペタと自分の体を触ってる。下半身は震離が眠っているせいかあまり触ろうとせずに、上半身や顔、頭を触る。そして、自分の髪が伸びている事に気づいて。顔が青くなり、プルプルと震える手で、インナーの首元を少し引っ張って覗いて。
「……ぅ……そ」
バタリと気絶した。
何とも言えない空気が医務室を包んで……、うん。
「何やってんすか部隊長! もう早く聖王教会に行って下さいよ!」
「な、なんて事言うんや?!」
思わず怒鳴ってしまった。けど。直ぐになのはさんとフェイトさんがはやてさんの腕を掴んで。
「ほら、はやてちゃん。行くよもう!」
「あ、待って、せめて今の流の写真を!」
「はーやーてー!」
バタバタしながら隊長2人に連れて行かれる部隊長を見送りました。
――
とりあえず、この件はこれで終わり。あの後、流と震離が一時的に相部屋。同じ部屋だった奏は具合が更に悪くなったらしく医務室で休むことに、何か態度が凄い不自然だったけどそれは置いておく。女性の事にあまり深入りしたくないし。
そして、その日からちょうど2日経った朝に。流の性別は無事戻った……んだけど。それはあくまで昨日の話。
戻って再検査をして問題が無いから今日から……いや、朝練から復帰したんだけど。
「あの、やっぱり切った方が」
「駄目、せっかくいい感じなのに……ってか、朝バッチリと、ヴィヴィちゃんに見られてたし切ったら悲しむよ?」
「……ぅぅ」
皆でストレッチをする中で、流が恥ずかしそうに呟くけど、即座に震離に止められた上に、ヴィヴィオが悲しむとそれを阻止。どういうわけか流の体の大きさや性別は戻ったものの、髪の長さ……と言うより伸びてた髪もある程度戻ったのに対して、襟足を中心に、後ろ髪だけが肩甲骨の頭辺りまで伸びたままだった。
とりあえず今は震離が結ったらしく、紅い紐で、纏めて縛っていた。ただ、唯一気になったのが、縛った紐を二重叶結びにして、バランス良く仕上げてる。何処と無くリボンのようにも見えなくもないけど、不思議と似合ってて少しほっこりした。
そして、もう一つ変わったことと言えば。
「とは言っても……やはり慣れないですよ
震離
(
・・
)
さん」
そう、2日の間で震離が何かしたらしく、少しずつ皆の事を名前で呼ぶようになった。ティアも最初は驚いてたけど、直ぐに返事をしてくれたし、スバルなんか大いに喜んだ。
特に……。
「あ、流さーん。シャーリーさんから連絡です。時間が出来たら来てねって」
「あ、ありがとうございます、エリオ」
と言っ
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