暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第35話 勢い余って愛を、一歩前進していく
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けるのですか?」

 だけど何処か悲しそうで、はっきりとその言葉の裏が分かった。

 こんな私を何故? そう言ってるのがはっきり伝わった。

「……確かに、初めは色々合った。初めて会った時流の地雷を踏んだことも合ったね」

「……ぅ」

 恥ずかしそうに目をそらした。

「その後、皆で服を買った時流とフレイと、そのお母さんに会った時さ。あぁ、この子はこんな表情するんだって思った」

「……」

「そして、地球では……うん」

「……ぅぅ」

 今度は耳まで赤くなった。顔は見えないけれど間違いなく顔は真っ赤なんだろうなぁ。

「アグスタの時、私は貴方に守られた。それから少し置いたあの日、楽しそうにご飯を作ってくれたね。そして、遺跡では貴方の話を聞いた」

 言葉を紡ぐ度に心が熱くなる。

「だけど、ヴィヴィオを保護したあの日。唯一私は許せなかったことがあるの」

「……?」

 ギュッと、手に力が入る。思い出したくない事だけど。

「あの時流は私と奏を守ってくれた。だけど、その時貴方はこういった。私には盾になるしか出来ないからって」

 流の体が強張ったのが分かる。だけど。

「……そんなこと無いんだよ。流が怪我すると私は悲しいんだ」

 時間がたった今ならばこう思える。最初の頃は確かに許せなかった。だけど今は大事無くてよかったと心から思える。

「……そして今日。私は貴方を取り返したくて無茶をしてしまった。だけど、気に病むことはないんだよ?」

 もう一度流を強く抱きしめる。あぁ、ダメだこれは私が抑えられない。

「流、私は貴方のことを好きだと思ってました」

 一瞬流が反応したけど、それを無視して。

「だけど、この感情は好きじゃなかった……だからね」

 大きく深呼吸をして。抱きしめてる腕から開放して、流の顔を見据える。涙でぐちゃぐちゃだけど、それはきっと私も同じだ。

「流。愛してます」

 振られても構わない。だけど、想いをしっかり伝えたくて、自然と口にした。
 驚いたように目を丸くして、

「……う、嘘ですっ」

 ……おっとぉ?

「……まさか、そんな。だって私は……」

 腕の中で分かりやすいほど狼狽えてる流を見る。顔は真っ赤だ。だが、なんで、どうして? と考えてると。

「……わた、しは……」

「……」

 様子を観察してわかった。これは……。いや、まだだ。

「……私の事嫌い?」

「そんな事無い、です」

 即答。ならなんで……?

「……なら、どうしてそんな事言うの?」 

 腕の中で、恥ずかしそうに俯いている。けど、何処か悲しそうで……ゆっくりと顔を上げて私の目を見て。  

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