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ドリトル先生と姫路城のお姫様
第十一幕その十一
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「本当に何とかですが」
「左様か」
「軍隊の食事にしましても」
「美味くなっておるか」
「はい、そう聞いています」
「そういえば先生もうレーション食べた?」  
 王子が先生に尋ねました。
「イギリス軍のそれは」
「ああ、まだなんだ」
「そうなんだ」
「あと少しで届くから」
「それで食べてみるんだ」
「大戦中のレ−ションは酷かったけれど」
 それでもというのです。
「最近はね」
「よくなっているんだ」
「どうやらね、だから食べることも楽しみだよ」
「それはいいことだね」
「うん、本当にね」
「英吉利は長い間繁栄の時代があったのにね」
 王子はかつての大英帝国のお話をしました。
「それでもだったね」
「お料理だけはよくならなかったからね」
「そこが問題だったけれど」
「それをね」
 何とかというのです。
「よくしていく為に」
「ここはだね」
「うん、食べるよ」
「届いたらだね」
「すぐにね」
 こうお話する先生でした、そして最後にです。
 先生達はデザートを食べました、ライトアップやイルミネーションを観ながらそのうえでなのでした。
 ミルクティーを飲んでティーセットを食べます、ここでなのでした。
 お姫様は先生に微笑んで尋ねました。
「してどうじゃ」
「はい、紅茶もセットも」
「どちらもじゃな」
「非常に美味しいです」
「それは何よりじゃ」
「日本のティーセットは本当に美味しいですね」
「英吉利のものに負けておらぬか」
 お姫様も紅茶を飲んでいます、白い手に白いカップを持っています。
「そうであればよいが」
「負けていません」
「ならよい、やはりな」
「お茶もお菓子もですね」
「美味いに限る」
「特に最後の最後に飲んで食べるならば」
「そうでなければじゃ」
 まさにというのです。
「よくないからのう」
「だからですね」
「美味いならじゃ」
 お姫様にしてもなのです。
「何より。ではな」
「はい、宴の最後に」
「共に楽しもうぞ」
 ミルクティーとティーセットをというのです、こうお話してでした。
 先生達は最後の最後まで楽しんでそうしてでした。お家まで送ってもらいましたがお家に着いてから動物の皆に言われました。
「凄くよかったね」
「ご馳走もお酒もね」
「能も狂言も歌舞伎も」
「落語も歌も踊りも演奏も」
「花火もあってね」
「ライトアップにイルミネーション」
「本当にね、デザートまでね」
 先生も満足しきったお顔になっています。
「とてもよかったね」
「今回もいい経験させてもらったね」
「いつものことだけれど」
「姫路城も奇麗だったし」
「とれも素敵な経験だったよ」
「全くだね、じゃあね」
 それでとです、先生はこうも
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