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聖国のジルフリーデ 〜勇ましき姫と気高き女騎士と、男勝りな女戦士と妖艶な女盗賊は、媚薬の罠に乱れ喘ぎよがり狂うも、心だけは屈しない〜
第7話 勇ましき姫は、処女喪失に乱れ狂う
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せる美姫の唇に、強欲な男のそれが重なり、ほどなくして舌が入り込んで来た。一国の王女にして、ここまで乗り込んで来た女傑でもあるはずの彼女は――倒すべき仇敵に、初めての接吻(ファーストキス)を奪われてしまう。

「むちゅうぅうっ!? や、やぁっ……ん、ちゅ、やめっ、ちゅう、れる、れろぉおっ……!」
「な、なんと言うことを……! あぁ、ジルッ……!」

 その無残にして不条理な光景に、愛娘を想う王妃は打ちひしがれ、豊満な肢体を震わせるしかない。助けに行こうにも、すでにその身体はアンジャルノンの責めによって、身動きすらままならないほどに憔悴し切っているのだ。

「ふふふ……これが『男』というものだよ。如何かな?」
「こ、こんなの、気持ち悪いだけッ――んむぅぅうッ!?」

 口答えなど許さない、とばかりの激しい2度目のキス。口の奥まで犯すかのように、執拗に厭らしくねぶるアンジャルノンの舌技は――すでに媚薬によって高められている性感を、加速度的に上昇させていく。
 オンナを渇望し、求める獰猛なオスそのもの。と、言わんばかりの激しいキスによって――性にも男にも疎かったはずの姫君は、未知の悦びを植え付けられて行った。

「ちゅ、れるっ、ちゅうぅうっ――んっ、むっ、ちゅうぅううっ!?」

 本来ならあるはずのない、あってはならない絶頂の波が、彼女の肢体を襲ったのは。キスが始まってから、10秒足らずのことである。
 唇を通じて全身に迸る甘い電流に翻弄され、姫君の白い身体からはさらに汗が噴き出し、この寝室がオスを誘う色香に充満されていく。ようやくアンジャルノンの唇が離れた頃には、ジルフリーデの吐息はさらに甘美な色を湛えていた。

「はぁ、はぁあっ、はぁあぁ……!」
「……キス自体もまだだったお前には、なおのこと強烈だっただろう? キスだけで絶頂を迎える、という体験はな」
「は、はぁっ、はっ……な、なにを……!」
「いい眼をしてくれるな、やはり愉しみ甲斐がある!」
「……ふぁあぁっ!」

 だが、これはほんの序章に過ぎない。アンジャルノンは慣れた手つきでジルフリーデの装備を脱がし――貞操帯によって守られた「聖域」を除く全ての柔肌が、赤いベッドの上に放り出されてしまうのだった。

「あうっ!」
「実にいい身体だ……やはりアリアレイテの娘なだけはある。お前が1番の戦利品だな、ジルフリーデ」
「あっ、は……ぁあああっ!」

 歪に口角を上げ、たわわに弾む果実に舌を這わせるアンジャルノンの責めに、ジルフリーデは身動ぎすることさえ叶わず身悶えている。圧倒的な膂力と体躯で組み伏せられてしまっては、抵抗すらままならない。
 汗ばんだ白い裸身を、丹念に隈なく舐めしゃぶるアンジャルノンは、そんな彼女の痴態に昂りつつも――敢えてすぐに貞操
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