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聖国のジルフリーデ 〜勇ましき姫と気高き女騎士と、男勝りな女戦士と妖艶な女盗賊は、媚薬の罠に乱れ喘ぎよがり狂うも、心だけは屈しない〜
第6話 気高き女騎士は、絶倫と執念に乱れ狂う
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ら、逃げ出してしまって。それでいて今度は、何の義務も義理もないというのに、ジルフリーデや自分のために戦う道を選んでいる。
 そんな彼女には、呆れることの方が多いのだが――その一方でどこか、頼りにしている自分もいたのだ。それを改めて意識したラフィノヴァは、思わず呟いてしまうのだった。

「……そして、お前がいる限りな」

「あん? 何か言った?」
「な、なんでもない! さっさと走れバカ者っ!」

 口が悪くてガサツで、おまけに捻くれ者の酒好きで。それでいてどこか義理堅く、憎めない彼女への想いを――。

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