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聖国のジルフリーデ 〜勇ましき姫と気高き女騎士と、男勝りな女戦士と妖艶な女盗賊は、媚薬の罠に乱れ喘ぎよがり狂うも、心だけは屈しない〜
第2話 4人の女傑は、汗の匂いを撒き散らす
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だけどさぁッ!」

 涼しげな貌で、力自慢の巨漢を膂力で圧倒するベーナゼットは、帝国兵の誇りごと打ち砕くかの如く。その白い手に握られた斧を、絶えず振るい続けていた。
 無防備なうなじに滲む汗が、激しい動きによって飛び散り――たわわに揺れる巨峰からも、雫が滴り落ちている。その汗により輝く扇情的な肢体に、男達は我先にと群がるが――誰1人として、彼女の柔肌には届かない。

「ぐぎゃあぁあぁッ!?」
「ごはぁあッ!」
「……はい、次ぃ! 女をナメてると、ちょん切られ(・・・・・・)ちまうよッ!」

 そこへ辿り着く前に、彼女の艶めかしい脚に蹴り飛ばされ――その手の斧で、斬り捨てられてしまっては。

「こ、この女ッ……強え!」
「くそッ……全員で掛かれェェッ!」

「――無駄なことを」

 それと同時期に――女騎士ラフィノヴァを囲っていた、無数の帝国兵達は。

 これまでの太刀合わせ(・・・・・)で、彼女の強さを散々見せ付けられてもなお、鎧の下に隠された肢体を諦めきれず。全員で同時に飛び掛かり、組み伏せる道を選んでいた。
 だが、それは彼らにとって「死」に向かう道に等しい。ラフィノヴァは頭上から降り掛かる彼らを、切れ目の冷たい眼差しで睨み上げると――腰を落として構えた両手剣を、一気に振り上げ。弧を描くように回転し、一太刀で斬り伏せてしまうのだった。

「命より女が欲しいか……やはり男など、例外なく愚かなものだな。さて……」

 そして、自分を狙っていた男達を一掃した後。ラフィノヴァは、大切な幼馴染にして仕えるべき姫君でもある、王女ジルフリーデの戦いを見届けていた。

 聖国最強の女騎士による指導と、3ヶ月に渡る冒険を経て、肉体的にも逞しく成長した姫君は――帝国兵達との体格差を物ともせず、優位に戦い続けていた。

「はっ、とぉっ!」
「ごはぁっ!? こんの、犯されねぇからって調子に――ぶッ!?」

 盾で攻撃をいなし、滑り込むような斬撃で敵を切り裂く。そこに一切の躊躇はなく、かつて虫も殺せなかったジルフリーデは、母と国のために全ての甘さを捨て去っていた。

 さらに武器だけでなく体術にも優れており、彼女はスカートの下が見えてしまうことも厭わず――大胆なハイキックや、貞操帯の硬度を利用したヒップアタックも使い、帝国兵を寄せ付けない戦いぶりを披露している。

「やぁああッ!」
「ぶぉあッ!?」

 兵士の顔面に貞操帯が直撃した瞬間、彼は上体から半回転して転倒。
 ふくよかな臀部(ヒップ)に反して、強烈な威力を秘めている彼女の打撃を浴び――純白の柔肌に油断していた愚者は、顔全体に押し当てられた処女の股間を堪能しながら、あっという間に昏倒してしまうのだった。

「はぁ、はぁっ……ふぅっ」

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