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聖国のジルフリーデ 〜勇ましき姫と気高き女騎士と、男勝りな女戦士と妖艶な女盗賊は、媚薬の罠に乱れ喘ぎよがり狂うも、心だけは屈しない〜
第1話 至宝の王妃は、快楽に溺れ白濁に沈む
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 桃色の霧が立ち込める寝室。そこに横たわるのは――柔らかく長い藍色の髪を、絶えず振り乱していた1人の美女。
 かつて「聖国の至宝」とも称された、透き通るような白い肌は。赤いベッドの中で、一際輝いているようだった。

「あっ、は、はぁ、ぅぁっ……」

 その全身に伝う無数の汗。荒い吐息。湿った薄い唇に、濡れそぼった瞳。そして、彼女が身をよじるたびに大きく揺れ、存在を主張し続ける純白の巨峰。
 先程まで彼女を抱いていた男の眼に映る、それら全てが――「行為」の激しさを如実に物語っている。

「んぁ、はぁ、はあぁっ、はぁぁ……っ」
「……」

 見る物全てを魅了する美貌と、その麗しさに彩りを添える、艶かしい喘ぎ声。聴覚を通して脳まで突き抜けるかのように、透き通るその甘い声が――彼女を見下ろしている男に、さらなる滾りを齎していた。

「……やはりお前は最高だよ、アリアレイテ。年頃の娘がいるとは思えん身体だ」
「やっ……や、ぁ、も、もぅっ、やめっ……!」
「やめる? 馬鹿を言うな、夜はこれからだろうが。まだ、たったの20回しか放っていないというのにッ!」

 白い裸身を晒している彼女とは対照的な、色黒の屈強な肉体。荒々しく逆立つ黄土色の髪、肉食獣の如き獰猛な切れ目。そして――慄く彼女の眼前に突き出された、女殺しの剛剣(・・)
 性に疎い乙女ですらも、本能でその恐ろしさを感じ取れるほどの「滾り」を纏う、剛剣(・・)を眼前に突き出され――彼女は恐怖の表情を浮かべながらも、目を離せずにいた。

「欲しいのだろう? お前の身体は、正直に叫んでいるぞ」
「……ふ、ぅ、うぅ……!」

 平和だったこの国を統治していた、敬愛すべき夫。彼を亡き者にして、自分を慰み者にしているこの男は、決して許せない――はずなのに。

「……っ」

 その熱く、硬く、天を衝くように反り返る剛剣の「味」を、嫌というほど味わってきた今となっては。この熟れた身体に、注がれ続けてきた今となっては。

「……はっ……ん、ちゅ、れるっ、ちゅうぅっ……!」
「そうだ……分かってきたようだな、アリアレイテ。誰が王で、誰が奴隷で、誰がお前の主人か!」
「ちゅ、ちゅっ、れろぉっ……ち、違うの、違うのあなた、私、私はっ……!」

 憎しみも、義憤さえも、それ以上の甘い快楽に塗りつぶされてしまう。今の自分が正常ではないと、頭で理解していながら――彼女はその柔らかな唇を剛剣(・・)に捧げ、言外に「服従」の意思を表明していた。

 黒く反り返った先端に桜色の口先が吸い付き、そこを中心に熱を帯びた舌が這い回る。愛おしげにその剛剣を舐めしゃぶり、奉仕する彼女にはもう――「王妃」としての面影など、微塵も残されてはいない。

「ようやくらしくなってきたじゃな
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