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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第34話 砂漠の逃げ水
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に光は立ち上がり、シスターはその様子を見守っている。光が収まると……。
「痛ったああああああいいいいぃいい!!!!」
耳をつんざくような声が響き、倒れてた奴は自分の体を抱きしめるようにしながら、のたうち回っていた。そして、瞬時に背筋が凍った。
視線をシスターへ向けると、コチラを向いていないのに、照準をコチラへ向け終わったかのように、ゆっくりと立ち上がり、振り向いた。まだ遠いのに、まだ構えてすら居ないのに。
そして。
「さぁ、時間は与えた。死ね」
遠くに居たはずのその
シスター
(
悪魔
)
が、目の前で微笑んだのを最後に意識が切れた。
――sideマリ――
少し心苦しいなーとか考えつつ、意識を落とした流君の体をバインドで縛り、三角形の盾を正四角錐に設置、この中に横にして、と。
「よし、拘束完了。まぁ、ここまでする必要は無いけど、起きられたら面倒だからね」
眠るように意識を失ってるのを見て、自然と懐かしい気分になる。
そう言えば。気がついたらのたうち回ってる筈のシンリさんの声が聞こえないなーと思い、振り向くと。
「……うわぉおぉおお、痛覚切ってんのに、なんでこんなに痛いのぉぉぉおお」
ガタガタと震える体を抑えてた。まぁ、あんだけ無理したら……って。
「痛覚って……。そんな術式、近代ベルカ式にも、ミッド式にも無いでしょ? なんで使えるのさ?」
「……独自開発で憶えた口ですよ。それができる子なんです」
……あらやだ凄い。なんで知ってるの? とかそういう突っ込みは置いときまして。
痛覚と言うより、五感を切るという術式は遥か昔に途絶えたはずだ。五感強化もさじ加減を間違えれば廃人になる可能性を孕んでるし。
凄い辛そうな表情で、私を見て、少し考えてから……。
「バレてるってことは置いといて……五感強化で戦ってる人を知ってますし、何より魔力で、ブースト出来るのなら、その逆も然りじゃないですか?」
「……あー、そういう。なるほど……。なんで脳に負荷が掛かってるのかわかった……貴女それ、デバイス抜きで自分で演算して制御したんでしょ?」
思わず頭を抱えてしまった。恐らくシンリさんは戦闘中にそれを駆使して戦ったんだろう。恐らく無傷で捕らえる為に。いや、でも待った。
「……管理局員ならストレージでもデバイスあるでしょ? それは?」
スッと指差す方向に視線を向ける。そこには一本の杖が魔法陣を展開しながらも直立していた。
「……万が一デカイものを打たれても良いように対策打ってたんですけど、そもそも私の方が攻略……というか、放置にあってそれどころじゃなかったんです」
隣で説明を聞きながら、ふと思う。なんだあの杖? ミッド
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