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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第34話 砂漠の逃げ水
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いことだ、うん。
「……あの、そのなんで、こんな?」
「ん? いや、深い意味は無いよ。無いけど、正義も悪もなく、必死になって助けようとしている人が居た。だから私は手を出した。それだけだよ。取るか取らないかは貴女次第」
「……」
腑に落ちてないけど、納得と言うか理解してもらえたかな。少し硬かった頬がもっと柔らかくなった。さて。術式展開の準備を開始して、と。
「シンリさん? あなたが良いと言うなら、私は魔力にモノを言わせた治癒魔法を掛けます。怪我は治るし傷も残らないと思う。ただし、数日は激痛に襲われるけど?」
「よろしくお願いします」
「即決かー。早いね。分かった」
「だけど、その前に一つ。名前を……聞かせてください」
そう言われて、自然と顎に手を添えて、考え込む。いやー、今の名前を教えてもいいけどもう偽名ってもうバレてるだろうしなぁ。うーん。
「名乗る程の者じゃないよ」
「……響のお母さんに似てて、それで……」
ピタリと、手が止まった。この子が響君と知り合いなのは知ってたけど、そうか、この子もあの子に……。なるほどね。
「……気まぐれで教えてあげよう。ただし、対価は貰うし、この事を口外しちゃ駄目だよ?」
「……はい」
あら、一瞬目を逸したと思ったら、ニコッと笑ってくれた。フフフ。試されたのかな、私は?
「ならば、名乗りましょう。今使ってる名前はマリ・プマーフ。そして、本名は――」
――side?――
あそこで治療を開始しようとする女2人に様々な射撃で攻撃する。砲撃、乱射、散弾、弾幕として様々なものを織り交ぜる。
だが、一発足りとも届かない、それどころかコチラを見ることすらしない。
強いシールドが張られている……かもしれない。だが、それ以上に。
あの十字架と、黒い狐が邪魔だ!!!
防いどいて、と言われた時にシスターの背後に現れ、十字の左右のアームが分離。3つに分解されたと思えば、それぞれが大きな盾を展開し、浮遊し始めた。
その程度なら破れると、様々な砲撃を行うが全て防がれた上に、コチラから突っ込んでも傷一つ付けることが出来ない。
その上、護りに徹している狐も雑魚ではないと分かる。斬り込んで来ないというのが気にかかるが……。
いや、そもそも。勝負にすらなっていないと悟る。
最初に撃った砲撃。捉えてはいないと思っていた。だが、シスターは私を抜き去り、倒れてる奴の側へと気がついたら居た。視えなかったとは言え、特に何かをした訳ではないだろう。故に分かってしまう。それが出来るということ人物だと。
逃げなければ、そう考えた瞬間。目の前に光の柱が立ち上がった。
見れば倒れた奴を中心
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