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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第34話 砂漠の逃げ水
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優先。メギンギョルド起動。行くぞ」
『Jawohl.』
武装を収めて体を軽くする。威力、破壊力なら生半可なデバイスに負けない自負はある。だけど、個人的にはあまりいいものとは思えないんだよね。
ふと、スフィアをコチラへ向けて、解せない顔をしているアイツの姿が目に入る。
そんな顔をしていることがわからないて、少し考えてから把握。そういう事か。
「フフ、あれは剣で、籠手で、盾で、銃なの。必要ならば使うけど……今はいらないから片付けた」
そう言うと、眉間にシワを寄せたと同時に、チャージしていたスフィアから砲撃。
あらやだ、気に触っちゃったかな?
流石、あの女の子にとどめを刺す為に溜めていただけあって、良い収束率と、スピードが出てる。中々良いね。
一歩踏み出して。
「大丈夫……って、これは……ヤバイね」
目の前で血塗れになってる女の子の様子を確認して、ちょっと絶句。
「……え?」
不思議そうにする女の子を尻目に、急いで治癒の用意を進める。
「■■■■!!」
背後から怒号が聞こえる。それにともなって魔力がまた上がったのが分かる。
「エクス。あと、お狐さん、防いどいて」
「了解」
そう言うと、背後から迫る魔力が途切れ始めた。まぁ、見なくても分かるから良いけどね。
「で、お嬢さんや。お名前は?」
「え、あ、シンリ。カナミ・シンリ……です」
「そっか、シンリさんか。よろしく。で、早速なんだけど」
血濡れでキョトンとするシンリさんの顔に両手を伸ばして。両方のほっぺを摘んで。
ぐいーっと。
「いひゃ、いひゃいいひゃい!」
「あのねー
人間
(
ヒューマン
)
? 内部で魔力を爆発して加速度的に強化を得る、その考えは間違ってないけど。しっかり確立させて、安全に出来るようにしてからやりなさい! 貴女見た目以上に中身ボロボロよ?! 中から死んでるって下手な拷問よりも辛いことをしてるんだよ? 分かる?」
「いふぁい、だっへぇ、こんくらいしにゃいひょ、じはんは!」
グニグニと頬を引っ張る。涙が溢れると同時に、血涙となって流れ落ちてく。よしよし、そのままどんどん流して−。
「時間? あぁ、取り込まれるって話? それなら私がなんとかするよ。その為にわざわざ物持ってきたんだから。まぁ、貴女の治癒と、調整で時間取るけど」
ポロポロと血が混じってた涙がいつの間にか普通の涙へ、そして、目に入ってた血もある程度流れたのを確認して。
「よし、これではっきり目が見えるようになったでしょ?」
パッと手を離して、ムニムニと両頬を優しく揉む。いやー若い子はいいねぇ。体の色んな所がやわかいもの。
やわかい事は良
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