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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第34話 砂漠の逃げ水
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『なのはさんがリミッターを外す様に要求してる。だけど……』
「……あぁこれははやてさんが正しい。今ここでなのはさんまで外してしまえば、後が無くなってしまう。この判断は正しいよ」
深いため息が漏れる。分かってる。正しい判断だと。それはなのはさんも理解してるだろう。だけど。
なんとかすれば手が届くかも知れない。手が届く筈の距離にいるのに。遠いんだ。そして、そこで死にかけてる。映像を見ている限りでは、圧倒的な機動力と突破力を用いて……アイツ本当にAなのかと言わんばかりの動きを見せていたし。間違いなくあの一時は誰よりも疾かったし、無理をしているのも分かった。なのに。
――一切届いてない。
それどころか。一手毎にその精度は上がっていた。そして最後には完全に合わせられた。何よりも最後の一撃すら読まれて……。
『響。内部の映像の再取得なんだけど、もう少しで出来そうだよ』
「ありがとう。なら俺はエリオとキャロの元へ行くよ」
『了解』
未だにノイズが激しいモニターの映像を見ながら歩きだす。
あぁ、悔しい。何も出来ないことがこんなにも……っ!
――side震離――
「……助けた後に、封印処理。15分程度で決着つけなきゃね……!」
とおくでこえがきこえる。だめ。いみはわかる。だけど、きゅうそくにあたまがまわらなくなる。しろくなる。
(直ぐにそこへ行くよ。助けます。落ち着いて、生命維持に全力を注いで)
じょせい……? でも、わたしはとりかえさないと。
(大丈夫。あの人の――ヴァレンの後継者を。流君を助けるから)
?ぁれん……? こうけいしゃ……? それがあのときのあいつ……?
(うん。私が助けます。だけど、貴女も助けないといけない。そのままでは死んでしまう)
わたしよりも、あのこを……わたしなんかいいから……。
(……なるほど。貴女か。なるほどなるほど。その感情は恋かな?)
こい……。
うん?
恋!?
「違っ…‥つぅ!」
(ほらほら無理しない。無茶な駆動してたんだから痛いのは当然でしょう?)
あー、危ない。本気で今死にかけてた。いや、でも恋って……恋って!
瞬間的に体が熱くなる。特に顔が熱い。顔を覆いたいのに、痛くて動けない……ヤダもー。
けど、見てるだけしか出来なくて、悔しいけど。ここはあの人に任せよう。あ、でも待って。あの人って……誰?
(フフフ。通りすがりのシスターですよ? すぐそちらへ行きますのでお待ちを)
……というか心読まれてるー。こわーい。
――side?――
さて、とりあえず、だ。
「救出
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