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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第34話 砂漠の逃げ水
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ジャンプ》で湖の騎士の結界の中へ突入。同時に。
「エクス。展開」
『Jawohl.』
バリアジャケットを展開。右手に白い巨大な十字架型の武装を出現させて、大盾を持つように右腕に装備。制限解除と同時にカートリッジを3発使用。瞬時に魔力が体に染みていく感覚に包まれる。同時に黒い結界へ向けて、軽く空へと跳んで。
「加減はなし。エクス!」
一瞬キラリと光ったのを確認して、更に加速。十字架の先に魔力が集まり。
「トール・ハンマー!!!!!」
真直に打ち込む。だが、これだけでは足りないのは分かってる。次は。左腕に魔力を集めて。オーバーロードさせる。左腕がはちきれんばかりの力を結集させて。
「見晒せ。ヤルン……グレイプ!!」
ありったけを持って叩き込む。同時に左腕が弾け飛んだ。
そして――
「■■!!」
閃光で一瞬前が見えなかった。だが、先程の湖の騎士の張った結界の中よりも薄暗い場所へ入る。離れた場所の。いや、海上に作られた建造物の上で、血まみれの女の子と、あの人の体を乗っ取ったであろう奴が、今にも女の子に向かって攻撃しようと、そこに居た。
ちらりと背後を見ると、既に穴は塞がっている。なるほど、自動修復機能つきなのね。
そして、突然動いたにもかかわらず、Sさんも着いてきてて、気がつけば白い騎士甲冑を纏ってて感心した。
さて。
「■■■■■!! ■■■■■■■■!!!」
言葉になっていない叫び声が聞こえるけど、無視だ無視。そんなことよりも不味いのはあの女の子だ。
一目見ただけで分かってしまった。何をどうしたらああなる? 既に内部から体は死に始めてる。直ぐに助けなければ不味い。
体の……いや、内部の損傷も激しい。だが、主に損傷が凄まじいのは脳だ。短時間で酷使されたせいか、様々な場所に負荷が現れている。いつ廃人になってもおかしくない。
だから、まず私が成すべき事は。
「……助けた後に、封印処理。15分程度で決着つけなきゃね……!」
さぁ、始めようか!
――side響――
一瞬だった。何かが転移して入ってきた所までは、全員気づいた。ロングアーチに居る皆も。地上でバリアを破るのを見守る俺たちも。この結界を維持しているシャマル先生も全員が。
だが、その後は視えなかった。
転移の場所を振り返って見た時点で、対象は既に俺の後方に。見た場所には空薬莢が3つ宙を舞い、地面へ転がった。
同時に背後から高出力の魔力が溢れているのが分かった。振り向いてその姿を確認した時には、稲妻が奔ったのを見ながら、右腕に巨大な逆十字を持って、結界の前で拳を振りかぶるように構えているシスターの姿と、それを追いかける黒い
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