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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第34話 砂漠の逃げ水
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とベルカの魔法陣が重なってるけど……。
「……私の説明は以上です。あの、なんであんなに疾く動けたんですか?」
「え、普通に……っては思わないよね……アハハ」
じとー見られては下手な言い訳も思いつかないし、そもそもこの子ならわかりそうなもんだけどねー。
「アナタの術式の完成版。ただし過程も何もかも全然違う。結果だけが類似してるもの」
「……!」
ふと目が見開いたと思ったら、何やら納得した表情に。
「完全雷化。それは目指したい境地ですけど……まさか存在してるとは」
「フフフ、年の功っていうのと、大昔の知恵ですよ。さて、と」
背中に背負っていたアタッシュケースを取り出して『相異の鏡』を中心に魔法陣を展開して、と。
縛られている流君の体から黒いモヤが現れ、鏡へどんどん吸収されていく。
そして、吸収され終わった時には、鏡から禍々しい魔力を感じて、再度封印しまして、と。結界が急速に弱まっていくのが分かる。もう少し持つかと思ったけど……これは駄目だね。
「終わった、と……さて、シンリさん?」
「なんですか?」
「約束、守ってくださいね? それと、これ」
首につけていた小さなロザリオのついたネックレスを取り外して、シンリさんに手渡す。不思議そうに首を傾げた後。
「お守りです。そして、回復させた時の説明は忘れないで下さいね?」
久しぶりに見た。こんな子を、なんというか初めて会った頃のあの子たちを思い出す。大事だと思った者に全力を捧げる子を……いや、違う。私はこの子に――
「……はい、ありがとうございます」
空を見上げる。すると結界に大きな罅が入ったのが分かった。ここまでか。そう考えると同時に、流君が眠る場所を中心に小型ランス型のスフィアを多数展開する。
突然の事に身構えるシンリさんを尻目に。エクスを取り出して、剣の部分を向ける。だけど。
(あくまでポーズです。そして、アナタの行動は……わかりますね?)
(……申し訳ないです)
殺意を向けながらも念話では凄く申し訳なさそうに声を聞かせてくれた。ますます良いね。この子大層な演技派だ。
(気にしないで。いつかまたお話をしましょう)
(感謝します)
ふ、と頬が緩むのが分かった。それと同時に、結界が割れた――。
――side響――
映像はいつまで経っても復旧する様子はない。だが。
『ロングアーチより各員へ。結界が急速に弱まったのを確認。今ならば!』
「了解。エリオ、キャロ。割れたら様子見、その後突入。わかってるとは思うけど、無理は禁物。良いね?」
「うん!」「はい!」
少し前から弱まった事を聞いていたけど、ここに来て一気に弱
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