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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第34話 砂漠の逃げ水
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わなければいい。
さぁ、さぁ、さぁさぁさぁさぁさぁっ!
「■■■■!!」
私に見せてみろ。壊れる様を!!!!
――side震離――
「■■■■!!」
聴覚を奪われたせいで、自分の声を把握できず言葉にならない叫びが響き、こちらを見定めるようにした後、持ってた刀を鞘に納めた。
つまり、これは――。
「っぅ……逃がさない!」
頭が痛い。鼻水かなにかが止まらないし、目の前が赤くて見えづらい。痛みで、不快感で、見えづらさで、思考がブレそうになるのを必死に抑えて、処理を継続させる。瞬時に右手の水色を白へと変え、左を、藍を前にして踏み込んだ。
が、僅かな所で当たらない。それどころか、私の動きを読んだ上で回避を組み立てている。
不味いなぁ。こちらの自滅を待たれてしまっては意味がない。
本当ならば、水色を叩き込んだ時に、仕留めるために追撃を、
白
(
・
)
を叩き込むのが定石なんだろう。だけど流の体を奪った正体不明の相手だ。最大の警戒を払わないといけない――筈だった。
けど、実際は。アイツはこちらのデメリットも看破し、この効果も把握してしまっている頃だろう。完全に裏目に出てしまったなぁ。
だからどうした?
届かないなら、もう一歩踏み込めばいい。あくまでこれは完成品に近い試作品。多少の無理を通して行うこのスタイル。ならば、無理を通すのがいいでしょう。単純な結論だ。当たらないなら当てればいい。そうだよ。
瞬間的に、リンカーコアに魔力を溜めて留める。わずか1秒にも満たない瞬間に魔力を圧縮。そして、解放――爆発させ、この体を弾丸にする。つまる所カートリッジシステムの疑似応用だ。
ただし、カートリッジの様に外部から魔力を打ち込むのではなくて、自分の魔力を僅かに溜めて、内部爆発させて加速。デメリットは勿論ある。内部爆発させる度に、体が痛む。軋む。血が溢れ、鉄の味がする。
対価は払った。故に、一瞬の速度を高速化させ、機動力をあげ、もう一度踏み込む。
右に、左に、上下からの攻撃を。拳を叩き込む。
だが。
「なん……でっ!?」
呆然と、いや、自然と言葉が漏れた。
血が舞い散る。高速移動と攻撃の連続、目で追えない程の突撃速度。だが、拳が当たる直前に鞘で弾き流される。
加速と挙動を利用したフェイントを織り交ぜようと。拳を突けば、その先には鞘が待ち受けている。
背後を取ったとしても、その全てを読んでいたかのように、鞘で容易く受け止められ、鈍い音と共に拳から鮮血が舞う。
ふと視線をアイツへ向けると、ニヤニヤと笑っている。
――おかしい。
同時にエラーが起き
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