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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第33話 大好きな6色、嫌いな1色
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 遠くで何かを叫んでいるけど。でもバカね。暴れて、取り乱すから、せっかくの冷静さを自分から捨てている。そんなに怒らないの。

 さぁ、さぁ。後は白を、何人足りとも穢せることのない純白を叩き込めばいい!


――sideギンガ――

 もう少しで機動六課に着くという所で、突然の大きな魔力反応を感じた。
 ただ、その瞬間。

「……終わった」

「まだ終わってないよ。ほら、ちゃんとして? ね!?」

 完全に意気消沈しているアーチェ。何時も割と元気な子なのに、本当に元気が無い。
 
 ……それにしても。偶然起きたにしてはタイミングが良すぎる。
 昨日の封印処理、私も立ち会えばまだ何か分かったかもしれないのに……しまったなぁ。
 
「……これ、多分教会(うち)関係だよねぇ……うぅぅんん、最悪ぬぅぅうう!」

「お、落ち着いて、ね?」

 中々凄いことになってきた。と言うより……。
 
「きっと、はやてさん達ならちゃんと分かってくれるよ。ちゃんと私も言うから――」

「……んなことより、響達に合わせる顔がない。あの人達は、ちゃんと約束を果たしてくれた。なのに、こっちのせいで、上から目をつけられる。
 はやてさん達とは違った意味で、響達の立ち位置は危うく、とても脆いのに……!」
 
「……え?」

 ……あの日、響達の正体を聞いた。元々裏の部隊出身だということ。
 だけど、それで立ち位置が危ういっていうのは。
 
「……裏に居たって事は、管理局が知らないこと、もしくは公にしていない情報も、響達は知っている可能性がある。
 もし、今回のこれが大事に発展した場合。機動六課は間違いなく危うい立場になる。
 だけど、そうなった場合トカゲの尻尾切りをするように、響達を切れば……」  

「そんなこと……! はやてさん達は!」

「しない。だけどね、響達は自分たちから動くだろうよ。特に響が動けば皆が呼応して、それに合わせて動く。
 そういう人達なんだよ。昔から……ずっと」
 
 目元に涙を溜めてアーチェは言う。

 ……そう言えばまだ聞いてなかった。あの日からまだ会っている所を見てないから分からない。でも、こうして話すということは、心から信頼しているんだろう。
 
 それじゃあ尚の事さ。
 
「私達も現場に行って、手伝おうよ。少しでも負担を減らして、少しでも手助けできるように、ね?」 
 
「……焼け石に水じゃない?」

「さぁ、それはやってみないとわからないよ?」

「……そう、だね。まぁ……できるだけ足掻いてみるかぬぅ……」

 少しはいつもの様子に戻ったのを確認して、ホッと一撫で。
 さぁ、もう少しで機動六課だ。
 
 

――side?――

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