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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第33話 大好きな6色、嫌いな1色
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ッ」
 
「貴様……何が可笑しい?!」

 おっと、あんまりにも情けなくて、笑ってしまったよ。だって、本来ならば、これらはこんな風に叩き付ける物じゃないんだ。
 あぁ、いけない。せっかく上手く行っているのに。両手の魔法陣が消え入りそうに霞む。集中が少し乱れた。

 ――37e889b2e585a8e381a6e38292e5868de8a8ade5ae9ae5be8ce38081e5868de5b195e9968be38292e7b6ade68c81

 良し、上手く行った。いや、待てよ? 黄はどうせ使わない。あくまで見せ札として置いておこう。ならば。

 ――e9bb84e381aee6a99fe883bde4b88ae99990313025e38081e59084e889b2313525e4b88ae99990e8a7a3e694bee38080

 指示は上手く行けたね。現在両手にセットしている。黒と緑が鮮やかに輝き出す。この様子だと背後の4色も輝いただろう。それに合わせて、アイツの表情が曇りだす。

 ふと、視野が狭まったのが分かった。アイツ? 流? その姿しか見えない。
 ほらほら、せっかく可愛くしてもらってるのに、どうしてそんな顔してるのさ? ほらほらさっきみたいに笑って見せてよ?

 やだ、鼻から鼻水みたいな物が流れてきたわ。まぁ、こんだけ忙しいんだ。出るものもあるよね? よって無視。

 不意に目の前の光景が赤く変色し始める。見えるのは流の形をした電流の流れだけ。ただあくまで遠目では、だ。

 あぁ、あぁ。せっかくの美人さんが分からなくなった。だけど、そこに居るのが分かる。近くに行けば顔は分かる。

 吐く息が、呼吸が煩い。心臓の鼓動が早いリズムを刻みだした。煩いけど、まだ無視出来る範疇。さぁ、約8分。二撃を与えに行こうか!
 まだまだ足りないんだ、こんな物じゃ。

 刹那の一瞬。その時に踏み込む。同時に流も私から離れようと下がる。
 
 でも良いの? 下は海面。貴方は半分脚を浸けているのよ? そこはこの子の得意分野なのよ? 
 両の魔法陣を、()を藍色へ、()を水色へ変えて。右手の平を開いて突き出す。距離はまだある、だが水はそこにある!

「水屑となれ、水色(ヘルブラウ)!」

 宙を掴む様に手を握る。流の方面から水が爆発したかの様な音が聞こえる。その僅かに、何かが勢い良く抜ける音が聞こえたと同時に。

「■■■?! ■■■■■■■■!!!」

 あぁあぁ、せっかくの可愛い顔が台無しになるくらいの怒号が聞こえる。だけど、これで二撃。まだ7分半もある! 前のも含めて、10分と7分! なんて素敵なの! こうも単純に当たってくれるなんて、本当に感動。凄いわ!
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