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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第33話 大好きな6色、嫌いな1色
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の解除を申請したいんですが」
「「……」」
非常口の扉の前で2人にそれを告げる。恐らく2人も理解しているだろう。そして。
「分かった。だけど結界破壊は皆で行うよ。いいね?」
「勿論ですよ」
扉を開けて、直ぐにジャケットを展開し空へ飛ぶ。その時になって気づいた。花霞以外の俺が使っているストレージデバイスが無いことに。
――side震離――
周囲を見渡す。訓練スペースの一部分を飲み込んだこの結界。構成されてる結界が真っ暗なせいで、朝なのに薄暗い。そして、訓練スペースと、六課の堤防の一部分しか飲み込んでない関係で、足場が殆ど無い。
私の現在地は、堤防の上に立っていて、アイツはその先の海上の上を僅かに浮遊していた。この結界、風すら通さないらしく、波がどんどん静かになっていくのが分かる。
クスクスと、無邪気な笑い声が聞こえて、視線をアイツへ戻す。するとニヤリと三日月のような笑みを浮かべた後。
「まさか、そんなもんでばれるとは。完璧に演じてた、と思ったんだがなぁ」
「……」
「さて、じゃあ相談だ。
これと同等の良い器
(
・・・・・・・・・
)
があったが、それは諦めよう。だから見逃せ」
ニコニコと愛想の良さそうな顔でほざく。だけど、その間に外部と連絡が繋がるかを試す。だが、念話も固定回線も全て駄目だった。恐らく外からも色々試しているんだろうけど。
ふと、わずかに飲まれた訓練スペースに目をやる。無理やりデバイスを引っ付けて、外部と連絡を取れるんじゃないか? と考えたけど、現実問題それは不可能だ。目の前のこいつを抑えないといけないのに、デバイスを手放すのは自殺行為。
そして、恐らく、こいつは流のデバイスのギルではなく、響のストレージデバイスを使っているんじゃないかと予想を立てる。
現に外部との連絡が断ち切られた以上。響の掛けた和服のバリアジャケットは未だに着いたまま。確か、花霞とストレージデバイスをリンクして、どちらも使えるように設定してたはず。
事実、和服で隠れて見えないけど、いつの間にか流のバリアジャケットではなく、支給されてるインナーを纏っているようにも見える。同時にギルも異常事態に気づいているのか、機能を停止させている、あるいは強制的に機能を封じられているか、まぁどちらではあるよね。
「……外へ連絡しようとしてますか?」
視線をもう一度アイツへ向ける。
「……」
「……だんまりですか、まぁ、いいですけどね」
やれやれと言ったモーションを取りながら、深くため息。
「30分。それだけあれば、この体を完全に物に出来る。あぁ、加えて言うが魔力は元々私が所持してたもの。この体の魔力ではない。そして、この体は本来のあの鏡の能力であ
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