第91話 ペットは最期まで責任をもってお世話しましょう
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いだろ? この際段ボールとか発泡スチロールとかで誤魔化せんだろうよぉ」
「お父様、流石にそれはないと思いますよ」
「良いんだよ。どうせ煙突なんてリアルで見た奴なんて一人もいねぇんだから適当にやってりゃ問題ねぇって」
「銀ちゃん! だったら私空き缶で煙突作りたいネ!」
「でしたら私はルナチタニウム合金製の煙突を作りましょう。ちゃんとメガ粒子砲も撃てるようにしますよ」
「うっし、そんじゃ早速煙突でも作って誤魔化すーーー」
その時だった、修理用に置いておいた予備の瓦が突然滑り落ちるかの様に屋根の上を滑走して、そのまま大地へと落下してしまった。
その後に聞こえて来たのは瓦が落下して砕ける音と獣の断末魔とも思わしき悲鳴が聞こえて来た。
「あ〜あ、瓦落としちまったよ」
「銀ちゃん。なんか変な叫び声聞こえなかったアルか?」
「えぇ、聞こえました。何と言うかゴリラっぽい生き物の悲鳴が聞こえてきました」
瓦が砕ける音はともかくとして悲鳴が聞こえて来たのは少々不味いかも知れない。
もし誰かしらに当ったりしたらそれこそ面倒毎になりそうだ。
「あ〜、すんませぇん。さっき瓦落としちゃったんですけど大丈夫でしたかぁ? ・・・あれ?」
「よ・・・万事屋」
「あり? ゴリラじゃねぇか」
「ほんとだぁ。ゴリラが袴着てるネ」
「こんにちは。ゴリラ局長さん」
銀時、神楽、なのは(シュテル)の三人がそれぞれ屋根から顔を覗かせて階下に居た近藤とアリアの姿を目撃する。
その姿を見た直後に近藤のお尻のダムが決壊し、丸まる一本飛び出してしまったのはほぼ同時であった。
(な、何で此処に万事屋が来てんだ。しかも、そのせいで全部出ちまったよ。丸まる一本いっちまったよ)
突然の万事屋の遭遇に青ざめる近藤。そんな近藤の事など一切気に留めず、一同はすぐさま屋根の上から降りてこちらに近づいてきた。
「つぅかお前こんなとこで何してる訳? しかも紋付なんて着ちゃって」
「銀ちゃん。これってアレアルかぁ? 見合いみたいな奴アルかぁ?」
神楽の確信めいた発言に銀時もなのは(シュテル)もうなずきだす。
まずい、こいつらに見合いしているなんてばれた日には何されるか分かったもんじゃない。
何とか誤魔化さなければ。最悪の事態を回避する為にもーーー
「い、嫌だなぁ坂田君。僕たちアレだよ。ペットのゴリラを散歩させてただけだよ。それでたまたまばったり会っちゃったんでこうして話してただけなんだよ。ね、ねぇアリアさん?」
「え、・・・ええぇぇぇーーー!!!?」
突然話題を振られた事に慌てふためくアリア。そんな彼女を前に銀時達三人の冷ややかな目線が突き
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