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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第32話 不可解な行動、そして警報。
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言うかなんというか。流石なのはさん達。こういうところの理解は凄まじく良かったお陰で、落ち着く時まで休みにしてくれたらしい。緊急任務が発生した場合も、今は優夜達4人がとりあえず居る関係で、とりあえずは大丈夫との事で。今は安静にして良いと言われた。
正直な所。俺も男性なわけで、女性のこれはどれくらい辛いのかわからないけれど、奏は特にキツイっていうのは長い付き合いだし、よく分かる。
涙目で鬱になりかけてる奏の頭を撫でながら、時間のギリギリまで医務室に居ようと決めた。
ふと、シャマル先生のデスクの上にブラシが置いてるのが見えたので。
「奏。まっすぐ座れる?」
「……少しなら。でもなんで?」
「良いから」
奏がモゾモゾとダルそうに真っ直ぐ座ろうとしている間に。ブラシを取って、奏の後ろに椅子を置いて。よし。
少し頭がフラフラしているけれど、奏の髪を右手ですくい上げるように優しく取って。ブラシを入れていく。
「……気持ちいい」
顔は見えない。だけど、髪をいじられるのが心地好いのか、いつもの奏からは想像つかないほどふにゃりとした声が漏れている。
相変わらず、髪質が凄く良いからかブラシが引っかかることほとんど無い。繰り返し梳いた所で、何かが変わるわけはないけど、ただこの時間、ゆっくりとしたリズムでブラシが髪を撫でる音が、部屋に心地よく響く。
そもそも女性の髪だ。丹念に丁寧にやらないといけない。特に奏の髪は色素の薄い金髪。日本人には珍しい髪色。まぁ、周りの幼馴染に変な髪の色のやつは居るけどな……。俺もロン毛だしね。
だけど、なんだかんだで、奏の髪は好きだ。光の加減で、透けて見えるほど綺麗だし、髪質もいいし。
ふと、いつかの震離の言葉が頭をよぎる。
――私は響の思うがままを望んでるよ。だから、ちゃんと応えてよ?
この言葉の意味はよく分かる。分かってる……だけど。
俺ではこの子を傷つけてしまう。守れない……好意があるんだと伝わってる。じゃなけりゃ俺なんかみたいなと一緒に居るわけもないし。だけど、そのせいでずっと縛り続けてる。
それが、辛くて悲しくて……。
いや、そんなこと考えてる場合じゃないな。気がつけば、コックリと奏の頭が落ちそうになっている。
ゆっくりとこの子を抱きかかえて、起こさないように、ゆっくりと奏が寝てたであろうベッドへ移動して、横にする。
相変わらず顔色は良くない、だけど、表情はさっきとは全然違い、今では安心したように寝息を立ててる。布団をかぶせて、ベットの頭上の電気を消して……。
「……ありがとぉ」
視線を落とすと、寝息を立てながら、嬉しそうな表情の奏の顔が目に入った。思わず笑みがこぼれながら。
「どういたしまし
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