暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第32話 不可解な行動、そして警報。
[5/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
げて挨拶。そして、そのまま寮の方へ向かっていった。

「今晩から騒がしくなりそうだね?」

「えぇ、疲れそうですけどね」

 本当にそのとおりだ。二重の意味で大変になりそうだし。皆揃ったら、クロノさん達から聞かされたことを伝えたいけど、今奏がダウン中だしなぁ。
 そんなことを話してる内に目的地である医務室に来て、扉を開けると。

「やー、可愛いなー流ー」

「あ、あはは」

 スバルが流を抱きしめて、エリオが気まずそうな表情でそこに居た。シャマル先生は何か資料を作成しているらしくモニターを展開して何かを打ち込んでる。
 ふと、辺りを見渡すと、机に突っ伏してたであろう奏と、ここに居ると思ってた震離の姿が見えない。はて?

「お疲れ様でーす。スバルやー、苦しそうにしてるからそこまでにしとけよー」

「あ、響お疲れー、やー、流可愛いねー」

 デレデレな顔で流を抱きしめるスバル。そういやヴィヴィオは今は無理だけど、受け入れてくれたのならうんと可愛がりそうだもんね。エリオはなんともし難い顔してるけど。

 ふと。抱きしめられてる流と目が合う。途端に嬉しそうな顔で。

「響お兄さん」

「ん、どうかした?」

 なんというか名前を呼ぶだけでも嬉しそうって感じだなー。フェイトさんも嬉しそうと言うか何というか、いい笑顔ですし。

「さ、エリオにスバル。戻って仕事。俺たちも検査終わったら多分朝ごはんだろうし、もう一踏ん張りだ」

「はーい……じゃ、流。またねー」

「失礼します」

「エリオお兄さん、スバルお姉さん、また」

 敬礼してから退室する2人に手を振って送り出す。多分色々話して、また会えるって確信を得たんだと思う。だからこそこうやって笑って見送ってるんだろうし。

「よし、それじゃあ2人も上着を脱いで横になってね?」

「あ、その前に震離が何処に行ったかわかりません? てっきりここに居るもんだと思ってたんですけど?」

「うーん。ティアナよりも先に出てったわよ。ただ……」

 チラリと視線を違う場所に向けたので、それを追う。その先には流がちょこんと座ってたけれど。

「何もしないで出ていったのよね……」

「「……嘘」」

 思わずフェイトさんと被る。最初の予想ではスバルの様に流を可愛がると思ってた筆頭主が、何もせずに出ていったというんだから、驚いた。割と冗談抜きで今の流可愛いと思うんだけどなぁ。わざわざ髪型もセットしてるわけだし……。

 ――あの人は本当に……流さんなの?

 ふいにキャロの言葉を思い出す。だが、あれが流でないとして、じゃあなんだ? 俺にはどう見ても記憶がない流にしか見えない。元々あんな感じの子だったんだろうと、あの子の根っこの部分が
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ