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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第32話 不可解な行動、そして警報。
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 正直本音をいうと、この念話会議から俺外してくれないかなーと思う。だってねぇ、女性のデリケートな問題なのに、俺居ていいわけないじゃんよ。
 さっきから胃が痛いのなんのって……。

 ふと、隣からのタイプ音が聞こえなくなって、視線をずらしてみる。すると画面は見ているけど、画面の向こう……遠くを見るようにしているキャロの姿が見える。
 作業をすすめるというか、単純な報告書なので、タイプの手はそのままで、画面を見ながら、キャロに視線を送っていると。やっと視線に気づいたのかコチラを見て、少し顔を赤くした。

「あ、ちがうです。ごめんなさい」

「はは、大丈夫だよ。どうした、なんかわからないことでも合った?」

 そういうと、一瞬俯く。どうしたんだろうと首を傾げたと同時にバッと顔をあげて。

「お兄ちゃん。あの人は本当に……流さんなの?」

「? その予定というか、同じ目で、同じ顔。何よりアイツのデバイスが魔力の質も同じって言ってたし……違和感があるとしたら記憶が無いからだと……思う」

「……そう、だよね」

 シュンとしたようにまた俯く。どうしたんだ? と声を掛けようとしたとほぼ同時に。

「フェイトさんと響。時間です」

 そこからティアが入ってきて、コチラに向かいつつ順番が来たことを教えてくれた。

「了解。キャロ、また後でその話聞かせてくれ、な?」

 立ち上がってキャロの頭を撫でてやる。心配そうにコチラを見上げるキャロに大丈夫と、サムズアップをして。

「それじゃあ、行きましょうかフェイトさん?」

 長時間座ってたせいか、立ち上がると同時に、軽く背伸びをする。うん、そんなに座ってないとは思ってたけど、軽く体が固まってるような感覚になる。

 肩をぐるぐる回しながら、廊下へ出て、ふと思う。

 そう言えば震離が居ない、と。だけど、直ぐにこう考えた。どうせ流可愛いとかやってんだろうと。

 だけど、そうなると、キャロの言葉がわからなくなる。あれは流なのか? という言葉の意味が。

 幸いと言うかなんというか、フェイトさんには聞こえてないみたいだけど、ある意味でよかったと思う。まぁ記憶失って待ったくの別人みたいに見えるからか。それとも髪型とか違うとか、表情が、感情がはっきり出ているからかなと思う。

「そう言えば、流あれから大丈夫だったかな?」

「どうでしょうね。優しいシャマル先生が居たので大丈夫だと思いますよ。なのはさん達も何も言ってませんでしたし」

 他愛もない事を話しながら、医務室へ向かう途中。遠くに煌達4人が出勤してきたのが見えた。それぞれ荷物を持って引っ越す用意を整えてきたみたいだ。今晩から騒がしくなりそうだなーと思ってると、向こうも気づいたらしく手をあ
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