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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第32話 不可解な行動、そして警報。
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――sideギンガ――
「……朝っぱらから、呼び出してごめんね。頼れる人で口が固くて尚且、私が信用出来る外部の人って言ったらギンガしか思い当たらなかった」
「ううん。平気よ、今日の朝練無くなっちゃったし、どうしようかなって考えてたところだから」
朝一番にアーチェから至急手を貸してほしいと連絡を受けて来てみれば。
聖王教会の管轄の保管庫から、ロストロギアが持ち出されたと言うのだ。
まだ公にしていないし、教会内部で解決すると言っているらしいんだけど、その中で……騎士の1人の一存として私を呼んだらしい。
身内を疑える人として、協会側にはない視点の持ち主として。
「……一応、容疑者は居るんでしょう?」
「……今朝掃除していて、あそこに入った人は2人。シスターフェーベ、この方は今聴取していて……もう1人、シスターマリって言う人が居るけど」
「……その人とは連絡が着かない、と」
そうなんだよ。と悲しそうに告げるアーチェを見ながら、渡された資料に目を通す。聴取を受けてフェーベさんも、アーチェも、他のシスター達も、このシスターマリという人から色々教わり、シスターとしての先生だった人。
「……シスターシャッハに伝えたけどやっぱりショックを、いや、まだ第三者の可能性がって言われちゃった。だから、騎士カリムにはまだ伝えないってさ。
普段はそういう事言わない人なんだけどなぁ」
「……そう」
……状況証拠的にはシスターマリになるけれど、そうなるとその人は今回持ち出されたロストロギアの効果を知っていた?
でも、わざわざ封印された次の日に持ち出すのは考えづらい。しかも、この保管庫にはもっと重要な物がある。
歴代の聖王が使ったと言われる聖槍や、聖剣と言われるものもあるし、非公式情報には10年前にも何かを持ち出されたという事もあったらしい。
だから、選りすぐられたほんの一握りのシスターか、ほんの一部の騎士のみここには入室出来ない決まりになっている。
まだ若いアーチェには入室権限がなく、中を見たことも無いとのこと。
「……どんな人だったの?」
「……優しい人だったよー。癖っ毛の黒髪に、そばかすの可愛いらしいお姉さん……歳は分からないけど。長いこと見た目変わんねーって言われてた人だねぇ」
あはは、と笑ってるけど、明らかに強がっている。
「……はー……もー、暫く混乱は続くよこれ」
正直な感想を言うと、私がここに居る理由は殆どない。冷静に考えればアーチェも分かっていた筈なのに。
管理局員なら入れるかもしれないという僅かな可能性に賭けたけれど。
「……よし、居ても何も出来ないし状況わかんないし。六課に先行して行って、連絡受けたら全力で謝罪しよう……
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