暁 〜小説投稿サイト〜
逆さの砂時計
純粋なお遊び
合縁奇縁のコンサート 26
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。対処法があって、本当に良かった。
 「ロザリア様にはまだ最低でも三日は留まっていただきたいですし、マリア様方もお招きした手前、内心どうしたら良いかと頭を抱えておりましたの。貴重なご意見に感謝致しますわ」
 晴れ晴れした清々しい笑顔でほう……っと息を吐くプリシラ様も、きっと同じ気持ちだ。
 いや、先に勘付いていた分、私よりずっと大きい解放感を得ているかも知れない。
 とても怖い人だけど、とても優しい人だから。

 でも。

 「あの、プリシラ様?」
 「なぁに? ミートリッテ」
 「何故「最低でも三日」なのか、お尋きしても?」
 短い期間ながらもプリシラ様の補佐として働いてきた経験から、断言する。
 彼女が期限を明言した場合は、確実に何かを企んでいる、と。
 その企みを看過してしまうと、周囲の人間は絶対陸な目に遭わない、と。
 今度は何をするおつもりですか? と間接的に問い掛ければ、首を傾けて目蓋を忙しく開閉させた後、にぃぃんまりと悪戯っぽく唇を歪め……

 「ひ・み・つ・♪」

 ウィンクを一つ、「ロザリア様に」贈った。

 ……標的はロザリア様なんですね。
 お気の毒に……。

 
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