父と娘と男と女C
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のお友達です。」
あの笑顔に勝てる男は居ない…
「………少女よ、名は…?」
「リュリュです、バトラーさん」
「ふむ、リュリュよ!友達同士に『さん』付けは不要!」
やはり落ちたか…
「では、眼前の大敵を倒そうではないか!」
ヘルバトラー改めバトラーも加わり、僕達はエスタークを追いつめて行く。
・
・
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激闘…まさに激闘の末、エスタークは倒れ崩れ去る…
「アレ何かしら?」
エスタークが消え去った跡に、直径70センチぐらいの卵のような物体が現れた。
「た、卵?」
「きっとエスターク様がお守りしていた物であろう…エスターク様の子供…」
「何!?アイツ女だったの!?」
「エスターク様に男女の概念は無い!」
「ふ〜ん…ま、どっちにしろ叩き割っちゃいましょ!」
ポピーは手にした『ストロスの杖』を卵に向けて振りかぶる。
「ダメー!!!」
しかしリュリュが慌てて卵を庇った!
「ちょっと退きなさいよ!また、あんなのが生まれたら厄介でしょ!今の内に…」
「ダメです!まだこの子は何も悪い事をしてないのよ!なのに生まれる事すら許してもらえないなんて…可哀想です………」
リュリュは卵を抱き抱え蹲る。
あぁ…あの卵になりたい…
「じゃぁ…リュリュが責任持って育てるのね!」
「はい」
優しく卵を抱き立ち上がるリュリュ。
「よし!帰りましょう。もう、疲れたし、汗だくだし、ダーリンは一人震え上がってるし…」
僕達はポピーに続きダンジョンを出口へ向かい歩いて行く。
「なぁ…何一つ、目的を達して無いんじゃないのかなぁ?」
徒労に終わったこの冒険を嘆く様に呟いた僕。
「何言ってんの!?目的は達したじゃない!」
「どの辺が?」
「お父さんより上に行ったわ!」
「上?」
意味が分からん。
「そうよ、私達だけで地獄の帝王を倒したのよ!ダーリンが指揮する私達だけで!」
酷い言い分だ!
それで押し通すつもりなのか?
あのお父さんが認めるのか?
………まぁ、いい。
兎に角疲れた…帰りたい…
ティミーSIDE END
<グランバニア>
マーサSIDE
私達がグランバニアへ着いた時には既に日も暮れ、大きな満月の輝く夜になっていた。
中庭ではリュカがドラゴンの杖片手に佇んでいる。
こうして黙っていると格好いいのに…
「随分遅かったね。少しは強くなったのかな?」
リュカはコリンズさんを優しく見据え語りかける…
「お父さん。私達はお父さんの上を行ったのよ!」
「上?」
「そうよ!地獄の帝王エ、エ、エス…なんとか?を倒したのよ!」
「エスターク様だ!」
「へー…ご苦労さん。で、それとコリンズ君とどんな関係が?」
全く関係無いわ。
「ダ、ダー
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