父と娘と男と女C
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<謎の洞窟>
ティミーSIDE
僕達の前には禍々しい妖気を放つ異形が大きな玉座に座り眠っている。
「寝てるし害は無さそうだから帰ろ!」
小首を傾げ帰る事を促すリュリュ。
可愛いです…本当、可愛いんです、リュリュは!
「ダメよ!聞いて確認するんだから!!ちょっとおっさん!さっさとエスエムクラブを起こしなさいよ!!」
「エスターク様だっつてんだろが!!」
そう言えばお父さんも、ああやって相手を挑発してたっけ…
「あの…バトラーさん。ポピーちゃん、ワザと間違えてるの、そうやって相手を怒らせるのが目的なの。だから無視して」
「う、うむ…すまぬ、大声を出してしまって…」
リュリュは優しいなぁ…
「う゛う゛う゛う゛…私の眠りを妨げるのは誰だ…………」
ヘルバトラーの大声でエスタークが目を覚ましてしまった。
「このおっさんよ、騒いでたのは!大声を出してたのは!!」
本当に僕と双子なのか!?こうも性格が違うものなのか?
「貴様か!!」
「も、申しわ「そんな事よりも!」
怒りの矛先をヘルバトラーに固定させたまま話を続ける性悪女。
「そんな事より、アンタの目的って何?」
「目的…?」
「起きたら何するかって聞いてるの!『朝食を食べる』とかのギャグはいらないからね」
「目的…起きたら…?」
何か悩んでるぞ…
「あの…人間を滅ぼしたりしませんよね?」
「う゛う゛う゛…思い出せぬ…私は何故存在しているのか…?」
「何よ!地獄の帝王じゃ無いの?人間界を滅ぼしてやるぅ〜とかじゃないの?」
「…滅ぼされたいのか…?」
「ふざけんじゃないわよ!!やられる前にやるのが私の主義よ!!」
「よかろう!貴様等を滅ぼしてから考える事にしよう!私の存在意義を!」
はい。誰がどう見ても、こっちからケンカ売ってました。
エスタークの激しい炎が最も近くに居たリュリュに迫り来る!
慌ててフバーハを唱えたが間に合わない!!
「きゃー!!」
……………………………
しかし、リュリュは無事だった!
寸での所でヘルバトラーが身を挺して庇ったのだ!
「エ、エスターク様!お止め下さい!」
「やはり貴様も敵か!滅ぼしてくれよう!!」
「酷いです、エスタークさん!バトラーさんは味方なんですよ!それなのに…」
「黙れ!!ここに居る者、皆敵だ!滅ぼしてやる!!」
寝起きが悪いのか、聞く耳を持ってない様だ。
「リュリュ、無駄よ。寝起きで機嫌が悪いのよ!ぶっ飛ばしちゃいましょ!」
リュリュはヘルバトラーにベホマをかけ後方へ退がった。
その間にも僕等は、絶え間なくエスタークへ攻撃を仕掛ける!
「少女よ…何故私を回復する…?私は敵だぞ…」
「(ニコ)私に敵は居ません。私を庇ってくれたバトラーさんは、私
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