暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第31話 もう一度の挨拶と違和感
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分の仕事を完璧に済ませてから、としっかり伝えた。当てにしてないわけじゃないけど、まず自分の面倒を見てからじゃないといけないし、それは仕事をやる上の必要最低限の事だし。勿論わからないことがあったら聞いてねとは言ったけど……。

「響〜これどうしたら良いのー?」

「あいあい、こっち回してみー……なんだ、これくらい出来るだろう。もう少し考えてみーってか何度目だよスバルー」

 ほぼほぼスバルの補助をしていました……。現在オフィスに居るFWは、俺とエリオ、そしてスバルの三名のみ。フェイトさんは午前の予定の変更をシャーリーさんと共に調整で、震離とティアは検査するから来てねと連絡を受けて行った。
 スバルとティアが一緒に行きそうなもんだけど、行く前にティアが言った一言が凄まじく。

 バカスバル! たまには一人で片付けなさい!

 と、愛想つかされて震離を連れて先に行ったというわけだ。スバルもひどいよ〜と言ってたけれど、仕事の量的に多いといえば多いが捌ききれないわけでもない量なんだ。
 まぁ、多分いつもはティアか震離がフォローしてたんだろうなぁと容易に想像が付く。さて、隣の弟分も何やら小難しそうに眉間にしわ寄せて慌てだしてるから……。

「エリオー遠慮しないで何時でも聞いていいぞー」

「え、いや、でも……あの、これなんだけど」

 一瞬躊躇しかけたけど、エリオからデータを受け取って。エリオを椅子ごと連れてきて、説明して、実際の処理を見せて……良し。

「で、以上だけど。多分、一回程度じゃなんとなく分かった程度だろうから、もう一度当たったら聞きな?」

「ありがとう、兄さん!」

 ニッコリと笑顔を浮かべて自分のデスクへ戻る。そういや気づかない内にエリオは俺のこと「兄さん」呼びに変わってたんだよなぁ。キャロは「お兄ちゃん」なのに。……なんというか、寂しいなぁって。

 しかし、残ってる仕事の量を考えると変なんだよなー。ライトニングは割と俺と奏でフォローしてるから平均的に少ないようにしてるけど。スターズはスバルの性格上もっと残ってそうなもんだけど……。思ってた以上に無い。まぁ、震離やティアが頑張ってフォローしたりしてたんだろうなぁ。

「そう言えば兄さん?」

「うん?」

 作業を進めながら耳をエリオに向ける。声のトーンから察するに多分仕事以外の話だろうな。

「奏さん具合が悪いと聞いてたんですけど……大丈夫でしょうか?」

「うーん。こればかりはなんとも言えないなー。奏の場合不定期だし。しゃーない。普段世話になってる分返さないとなー」

「不定期って……何かの病気なんでしょうか……?」
  
 ふと作業の手が止まる、が直ぐに動かして。顔をあげて、スバルの方に視線を向けて、静かに首を傾げる
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