暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第31話 もう一度の挨拶と違和感
[6/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ボッた流のインナーとズボン。花霞の和風の上着を羽織ってる。それが可愛くないだと?」

 言ってて何だが、割と凄いことしてるな俺。固まるFW陣に対して、フェイトさん達から乾いた笑い声が聞こえたと同時に、座ってた震離が消える。それに合わせて、俺も動く。
 出入り口の前で取り押さえて。

「行かせて! マジで行かせて! 見たいよおおおお!」

「ざけんじゃねぇ。せめて検査終わって医務室から出てきたからだ。今奏が向こうで死んでるだろうが」

 後ろから羽交い締めにしてジタバタする震離を無理やり止める。

「くっそぅ! くっそう! せめて、写真を、写真を! コレクション(・・・・・・)に追加を!」

「ダメだつってんだろう! つーかお前も持ってるんかい!」

「え、ほしいなら見せるよ。けど、あげないけどね!」

「……ねぇ二人共」

 再び時間が止まったような感覚に、振り向いてなのはさんの顔を見ると、なのはさんがニッコリと笑ってる。そして、フェイトさんは少し離れて、4人を保護してる。うん。

「もう少し落ち着こうか?」

 なのはさんの周りに、桜色のスフィアが現れて……。うん。

 死んだわ。


――sideフェイト――

 なのはが怒って、響と震離にお話をしている間に、キャロの前に屈んで……。

「大丈夫、響も言ってたけれど、大丈夫。責任があるとしたらしっかり調べなかった私達にあるから」

「……はい」

 未だ涙目のキャロの手を取って大丈夫と声を掛ける。実際あの封印自体は完全に成功していた。封印をといた一瞬で効果を発動なんて、防ぎようがない。そう言えば、響があのロストロギアを受け取った時。なんか禍々しいと言っていたのは本当だったんだと、今になってわかった。

「それで、その……今日はどうするんでしょう?」

「そうだね。検査はする関係で、午前はデスクワークをして。もし何か、体に変わった事が起きたら直ぐに報告してね」

「「「了解」」」「……了解」

 皆から少し遅れてキャロの返事も聞こえる。本当に気にしなくていいんだけど、キャロの性格を考えると、やっぱり難しいよね……。
 ちらっと、なのはの方に視線を向けると、ちょうど終わったらしく、お話を聞いた2人が項垂れてた。

「さて、と。私とキャロが検査のトップバッター。医務室で待機って言われてるの。行こうか?」

「……はい!」

 涙を拭いて、なのはの後を着いていく。それを見送って。

「さて、皆今日はこの前処理できなかった分を終わらせようか?」

「「「はーい」」」

 ふと、腕を組んで考え込むような仕草をしてる響に目が移る。どうしたのかな? と声を掛ける前に。

「……ヴィヴィオになんて説明する
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ