暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第31話 もう一度の挨拶と違和感
[13/14]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
どの何かに射抜かれた感覚が背中を走る。振り返ると、ニッコリ笑顔のなのはさんがコチラを見てる。ピシッと敬礼を返すと、射抜かれた感覚は消えた……はい。大人しくします。ごめんなさい。
さて、気を取り直して。医務室の扉を潜る。
――sideティアナ――
震離と一緒に医務室へと入る。部屋中央に設置された机にはシャマル先生と、見慣れない子が一人座っていた。後ろ姿だけだけど、髪をハーフアップに纏めて、赤い和服を羽織ってる子。
あぁ、これが響が言ってた事なんだなと察する。
さて、私の役割は、この隣りにいる震離が暴走しないようにしないと。そう考えながらちらりと隣の震離を見ると、両手で口を抑えて、言葉にならない何かを言っている。いつでも飛びついても抑えるようにしないと。
なんて考えてると、コチラに気づいたのか流が振り向いた。私達を見て、ニコッと笑顔で迎えてくれた。よーく顔を見ると、前髪もセットされており、目に入らないよう銀のヘアピンで止められてて、なんというか……ちょっとかわいい。
いや、私はそういう趣味は無いんだけど、いつかの出張の時の格好がなんだかんだで忘れられない。私はあの時写真は取っていなかったけど、スバルが写真を保存していたらしく、無理やり送られてきて、そのまま残していた。その後もまぁ、震離からスバルへ写真が流されて私の所も増えてきてるのは、誰にも言えない事だ……。
さて、少し身構えながら震離の方を見ると。
ほんの一瞬……目を見開いた。かと思えば、直ぐに戻して。そのままゆっくりと流へ近づき。
「
初めまして
(
・・・・・
)
。私の名前は震離。よろしくね」
「え、あ、その……初めまして。流です」
ニコーと笑顔で手を差し出して、握手。そして、直ぐに視線を外して……。
「シャマルせんせ、奏は何処に?」
「へ、あぁ。今横になってるわ。鎮痛剤が効いたみたいでやっと寝た所……。今度キャロに説明しないといけなくなっちゃった……」
「あ、あはは……ご愁傷様です。あれ、ということはエリオも知らないんじゃ……?」
「……そうなるのね。フフフ」
力なく二人して乾いた笑いを浮かべてる。
でも、この状態に違和感を覚える。普段の震離を見てると、スバルが私に構うように、ウザいくらい流にひっついたり話をしようとするのに、何故か普通の対応……いや、どちらかと言うと初めて合う人の様に接してる。
ふと、流の視線が私に向いてるのに気づいて。
「えっと、ティアナ・ランスターよ」
そう名乗ると、嬉しそうに笑いながら。
「ティアナお姉さんに、震離お姉さんですね。よろしくお願いします」
笑顔を浮かべながら話す流を見て、可愛いなぁとつい思ってしまう。だけど
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ