暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第31話 もう一度の挨拶と違和感
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。そして、念話を飛ばす。

(失礼な事聞くようで悪いんだが。俺が何いいたいか分かるよね……?)

(うん……大丈夫。分かるよ)

 タラタラと冷や汗が流れるのが分かる。スバルも同じらしく、表情がぎこちない。同時に隊員オフィスに居る人間の視線を感じる。なんとも言えない感じの視線を。
 ギギギと、錆びたように動かない首を、エリオの方に向けると、大真面目に心配そうな顔をしてる。

「……エリオ。一つ質問な。女性のあの日って言えば、何か伝わる……?」

「……あの日?」

 あー、うん。そっか。そうだよね。そうだったよね。まだ10歳だもんね! 不思議そうに首を傾げるエリオを見て、カタカタ震えそうなのを抑えながら、スバルに視線を向ける。一瞬目が合ったと思ったら。ふいっとそらされる。更に皆の視線が強くなった。頑張れ! という視線と、なんて説明するの? という視線の2つに

「……あー、その、なんだ。俺では間違えた事言ってしばかれそうだから……そのなんだ。あ、シャマル先生に聞いてご覧? ただし、女の人に簡単にそういう事は言ってはいけない。どちらかと言うと今の俺の発言も本来ならアウトだ」

「アウトって……そんな変なこと言ってないような」

 ピコンとモニターの通知欄にメッセージが届く。時間なので誰か2人来るように、と。

「いいや、アウトだ。それにいいタイミングだし……エリオとスバル? 医務室行ってきな」

「え、私まだ終わってない……」

 突然話を振られて慌て気味のスバルと、今一納得していないエリオ。

「いいからいいから。俺が抜けたら誰も面倒見れなくなるだろ。今行ってくれたほうが、この後誰かフォローに入りやすし、ほら行った行った」

 どうぞのジェスチャーで早く行けという。ぶっちゃけると、多分行くまでにスバルに質問が行くかもしれんが、なんとかするだろうし、シャマル先生っていう逃げ道を提示してあるから、大丈夫だろう。多分。

 2人がオフィスから出ていくのを見送って、自分の席に座り直すと、周りの視線が一気に変わる。

 ドンマイ、と。

 その視線を受けて、恥ずかしいなぁと思いながら、作業を続けることに。

 2人が出ていった少し後位にフェイトさんが入ってきた時、皆の視線が俺に集まってるのを見て、不思議そうに首を傾げていたけど、詳細は言えなかった……。


――side震離――

「で、いいの? スバル放置して?」

「いいのよ。たまにはあれくらい」

 2人で医務室前の長椅子で待機中。予定ではそろそろ先に入ったはずのなのはさんとキャロが終わる頃だけど……。それまで暇だから2人で話し中。そうしないと私が抑えきれないからね。

「流にお世話になってるってスバル気づいてるのかな
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