暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第31話 もう一度の挨拶と違和感
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――side響――

 あれから、流をシャマル先生の元へ預けて、ブリーフィングルームへ向かってる最中。ぐるぐると先程の光景が頭をよぎる。
 いや、正確には流も心配だけど、それ以上に()も心配になった。

 医務室へ行くと中には、制服の上着を何枚か掛けられて、お腹を抑えて、顔色も真っ青な奏がそこに居た。

 顔色とか、その様子を見て察する。と言うか、なんというか。付き合い長いですし……。奏も立派な女性ですし。どれくらいツライものか男の俺はわからないけれど、見ているだけで、それは非常に辛いものだと分かる。
 震離もつらそうだけど、堪えられるって言ってたし……だけど、奏の場合は非常にきついらしい。

 顔色と様子を見て、シャマル先生が慌てて薬の用意等を初めてる間に、流を空いてるベッドに横にする。奏もしんどいらしく、まだ俺たちが来たことに気付いてないらしく。時折苦しそうにうめき声を上げてた。
 付いていてあげたいけど、以前にそれしたら凄く怒った……まぁ、それも俺の判断ミスだし、よくよく考えればそれも当然だよなと納得したし。

 シャマル先生に念話で2人をお願いしますと。そう伝えた後は、ブリーフィングルームへ一直線。多分震離が報告するだろうし、理解も頂けるだろう。よっぽどの事……もっと言えば、緊急じゃない限り、奏を前線に出すってこともしないだろうしね。

 まぁ、後でお見舞いに来よう。寝間着ではないとは言え、格好整える暇もなかったらしく髪も若干荒れてたし……。

 なんて考えてると、既にブリーフィングルームの前へいた。

 あー、駄目だな。流も心配だし、奏も心配だし、心配事が多いなー。
 
「おはよ……って、誰もいねぇ」

 ガランとしたブリーフィングルームで一人、寂しく座って待つことになりました。


――side震離――


「いや、ホントごめんね二人共?」

 2人に飲み物を奢りながら謝る。スバルはジュースを、ティアナにはコーヒーを。そして、私は紅茶を。
 朝一番に、奏を起こす作業をいつもしてるけれど、今日は少し様子がおかしく。小さく縮こまって、お腹を抑えていた。その時点で何かわかった。だけど……。
 完全に顔面蒼白な奏を一人で運べるわけでもなく、朝一番から申し訳ないな−とか思いながらティアとスバルの部屋に行って、事情を話す。

 流石ティア、事情話したら一発で協力してくれた。ほんとありがたい! スバルも直ぐに湯たんぽ作るって言ってくれたし、持つべきものはいい友だ……私なんて薬しかあげてないし……。

 で、そんなこんなでほぼ死に体の奏を医務室に寝かせようとすると、座ってる方が楽だとのことで、椅子に座らせ、ちょうどいい湯たんぽを太ももの上に置いて、上着を掛けて、冷えないようにして
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