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おっちょこちょいのかよちゃん
14 これからの町の為に
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同様、異世界からの侵略によるこの清水の将来が不安だった。だが、すみ子がその能力を行使できるのならば問題はないと彼女を信じた。
 
 かよ子は家に帰って来た。
「かよ子、おかえり」
「只今、お母さん」
「お母さん、今日ね、隣町の学校の子と友達になれたんだよ!」
「あら、よかったわね。きっと何かトラブルを解決したのね」
「う、うん。え、どうしてわかるの!?」
「そりゃ昨日まで何か悩んでたみたいだったからね。でも、かよ子ならきっと自分で解決できると思ってあえて口を出さなかったのよ」
「そ、そうだったんだ・・・」
 かよ子はある事を思い出した。
「そうだ、お母さん。この杖なんだけど、別の世界からのものなんだよね?」
「え?ええ、そうよ」
「この杖が元々あった世界の人に会ってその人から聞いたんだ。その人はこの世界の平和を守る為に今動いているんだって」
「そうだったのね・・・。時間があればまたその杖の事、詳しく教えてあげるわ」
「うん・・・」


 組織「義元」は学校にて「次郎長」との和平の時の杉山の発言を思い出した。
「異世界の人間は実在していたのか。もしそんな奴が出た何て情報が出たら今度はあの武器を間違えないように使おうぜ!」
 山口はイマヌエルが自分達に授けた武器の本当の目的を間違えないようにしようと決めた。
「うん!」
 すみ子はいつかはあの組織「次郎長」やあの山田かよ子という女子と共闘する日が来るといいなと思っていた。これからのこの清水の平和を維持するために・・・。
 
 かよ子の母は娘が学校へと出て行った後、彼女にあげたあの杖の事を思い出した。
(そう、あの世界の人が来たのね・・・。きっとまた会えるかもしれないわね・・・)
 かよ子の母はあの杖のお陰で今こうして生きている事を振り返った。「あの時」は大変だった。生きていけるすら分からなかった。だが、ある人物と出会ってその杖と使い方を示した本を貰い、生き抜いてきた事を。これをいずれ娘にも教えることになるだろう・・・。

 そして放課後、大野、杉山、ブー太郎、そしてまる子の四人からなる組織「次郎長」は例の秘密基地へと行って清水の街並みを眺めていた。
「それにしてもいつ見てもこの眺めは綺麗だねえ〜」
「あのすみ子って子もきっこの景色が好きなんだなブー」
「俺達も石松から貰った石、今度は正しく使おうぜ!」
 大野は呼び掛けた。
「そうだな!」

 石松は遠くから組織「次郎長」を見守る。
(あの四つの石・・・。きっとあの少年少女達はきっと世界を保つ事に役立ててくれるであろう・・・)
「石松」
 その時透き通るような声がした。石松は振り向く。そこには一人の女性・フローレンスがいた。
「ああ、お主は大天使・フローレンスか」
「私もイマヌエルも貴
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