13 武器を授けた本当の意味
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
松の言葉を思い出した。
《今この世界、特にこの日本は破滅へと導かれる危機にある。その石はそれを防ぐ為の鍵になるという事だ》
「貴方達が石の能力を使いこなせていますのは素晴らしいですが、もっと倒さねばなりません敵はもっといるのです。石松の言いましたようにもっと大きな事に役立てなければなりませんよ」
「う・・・」
「そうだったぜ・・・」
「ごめんなさいブー・・・」
フローレンスはイマヌエルの方を向く。
「イマヌエル。濃藤すみ子ちゃんにこの基地を見つけ、それらの武器を手にした本当の理由を喋らせてあげましょう」
「そうだな。すみ子君、皆にも話して解らせる時だよ」
「うん・・・」
すみ子は基地から降りてきた。
「ごめんね、基地を勝手にとって・・・。私、実はこの前の地震のような現象があって、この町がどうなるのか恐くなっちゃったの。そしたらこのイマヌエルさんに会ってに日本が違う世界から攻められているって聞いたの。それでこの町を守りたかったらこの高台に行くといいって言われたの。そしたらここにイマヌエルさんが置いてくれた武器があって私達はそれを手にしたんだけど、そこにはこの基地があって登ってみたら見晴らしがよくて、私達の町まで見えてきれいだったの。表札を見て誰かが造った基地だってのは分かってたんだけど、この眺めをずっと見ておきたいって私が言ったら私の友達がじゃあここ俺達の基地にしようって言ってくれたの。全ては私のワガママが悪いの。ごめんね・・・!!」
すみ子は少し泣きながら謝った。
「そうなんだよ、すみ子ちゃんは悪気はなかったんだよ!だから許してあげて!」
かよ子もすみ子の肩を持った。
「そうか、お前らこの子の為にこの基地を乗っ取ったのか!」
大野は基地を乗っ取った理由を知って驚いた。
「ああ、そうだよ・・・」
「色々悪かったな」
「でも、凄いよな、お前らあんな基地造るなんて、それにその石も凄いぜ!」
山口は感心した。
「お前らだってそのイマヌエルって奴から貰ったその武器すげえ手強かったぜ!」
「ああ・・・」
「それから・・・」
杉山はさらに続ける。
「俺達、この前異世界から来たって奴と闘った事があるんだ。今後そういう奴が来る可能性はある。その時は何かあったら共に協力しねえか?」
「本当でやんすか!?」
ヤス太郎は驚いた。
「ああ、そうだな。これから何が起こるか分からないしな」
川村は賛成した。
「あのさ」
かよ子は皆に聞く。
「この眺めを見るくらいなら基地に上がらせてもいいじゃない?」
「山田・・・。ああ、そうだな」
杉山は賛成した。
「かよ子ちゃん、ありがとう」
「いやあ・・・」
「君達が分かってくれたなら、私達はそろそろ行こうか」
「そうですね」
フローレンス
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ