第31話
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も”黒の工房”に所属しているエージェントらしき使い手が2名、護送の際の襲撃に現れ、アルベリヒ達の話を聞いてすぐに”真犯人”が”黒の工房”である事を推理した”特務支援課”リーダーであるロイドさんの指摘に対してアルベリヒ達本人が認めました。」
「ロイド君が…………それにエステル君達だけじゃなく、”特務支援課”まで護送に関わっていたのか。」
リセルの説明を聞いたオリヴァルト皇子は目を丸くした後真剣な表情で呟いた。
「フッ、ロイド達だけじゃないぞ。護送の際にも襲撃が起こる事も想定して、予想される襲撃地点付近で待ち伏せをしていた俺達メンフィル・クロスベル連合軍に加えてセリカ達も襲撃者達を撃退してやった。」
「メンフィル・クロスベル連合軍どころか、セリカ殿達まで…………」
「ハハ…………エステル君達や君達どころか、セリカさん達とまで戦う羽目になった襲撃者の諸君は”哀れ”としか言いようがないね。」
静かな笑みを浮かべて答えたヴァイスの説明にミュラーは驚き、オリヴァルト皇子は苦笑した。
「まあ、襲撃者達――――――特に”北の猟兵”共に関しては”哀れ”だったのは事実だな。二大猟兵団の関係者や黒の工房、結社の使い手達は取り逃がしてしまったが、”北の猟兵”達は”北の猟兵”が数百人規模が参加する程の滅多にない大仕事のはずが依頼者達に”捨て駒”にされて俺達メンフィル・クロスベル連合軍によって一人残らず”皆殺し”にされたのだからな。」
「な――――――」
「す、数百人規模の”北の猟兵”達を皆殺しにしたって…………!」
「……………………何故、メンフィル・クロスベル連合軍はそのような惨い事を行ったのですか?護送の際の襲撃を想定していた事を考えると、陛下達も相手の戦力を予め把握し、その戦力を上回る戦力で反撃をしたと思われるのですから、捕縛する余裕はあったと思われるのですが。」
不敵な笑みを浮かべたヴァイスの答えにその場にいる多くの者達が驚いている中サラは絶句し、エリオットは信じられない表情で声を上げ、アルゼイド子爵は真剣な表情でヴァイス達に訊ねた。
「逆に聞くが何故雇われただけで、重要な情報も持っていない”猟兵という名の賊”如きの為に捕縛する労力や捕縛した猟兵達を生かす為の無駄な浪費を割かねばならない?”賊”は民達の生活を脅かす存在なのだから、こちらの世界の場合は殺すのが手っ取り早いだろうが。」
「……………………っ!」
「サラ…………」
ヴァイスが口にした冷酷な答えにアリサ達がそれぞれ驚いている中唇を噛み締めて顔を俯かせて身体を震わせているサラの様子に気づいたフィーは辛そうな表情でサラを見つめ
「ヴァイスハイト陛下は”この世界の場合”と言っていますが、異世界だと”賊”の処遇はどうなるんですか…………?」
「ディル=リフィーナの場合ですと”賊”
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