暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第30話 問題発生
[1/8]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


――side響――

 目の前の流そっくりな長い髪の子……多分、きっと多分、男だと思う! 柔らかいけど、やわかいけれど! 絶対に違う!

 スッと持ち上げてた布団を静かに下ろす。

 で、だ。

 くっっっっそぉおおおお、なんで誰も念話に出ないの?!
 あ、そうだ。

(花霞ー!!! 今何時!?)

[おはようございます主。まだ4時ですよ]

(4時……!? そら、皆まだ寝てるわな……あ、そうだ。ギルは居る?)

[おはようございます。緋凰様。如何されましたか?]

(あぁ、おはよう。昨日の晩。流起きてトイレとか行ったか?)

[えぇ、少し起きた後。貴方のベッドへ入りましたよ。マスターも前の部屋では下の段で眠っていらしたので、間違えてしまったのでしょう。何か有りましたか?]

 ……わぁい。じゃあ、この子は流になるのか……えぇ、嘘ぉ……。待って、え、何これまだ寝ぼけてる……? うっそだろおい……。

 必死に頭を動かして、考えを巡らせる。だけど、どうしてもこの子が流に結びつくはずがないと思ってしまう。

 再び布団がモゾモゾと蠢き。ゆっくりと這い出るように布団から、ぷはっと声を出しながら顔が出てきた。

「おはようございます。お兄さん?」

 えー、俺。それなりに男です。先日18になった人です。何が言いたいかと。

 布団から顔だけ出して寝ぼけ眼で、上目遣いなんて……可愛いに決まってるだろう!!!!!

 その破壊力は凄まじく。なんというか、自分が赤くなって事が自覚できるほどだ。顔が熱く、汗が出て来る。
 目の前の子は目をこすりながら、あくびを一つ。相変わらず眠そうな、ふにゃふにゃしたような顔で不思議そうにコチラを見上げてる。

 自然と、自分の顔を手で覆う。そしてその子とは反対方向へ寝転がる。

 ダメだ、直視できん……。つーか、これどうあがいても、緊急事態じゃね? 

 良し、死んでもいいから相談しよう。そうしよう……。ロリコンショタコン言われても、いいやもう。そう考えたら、なんか大丈夫な気がしてきた。

 だけど、ここで一つ問題が。頼りになる幼馴染って、大体が朝弱いんだよね。特に奏なんか一番弱かったはず。朝一だけは、震離が強いけど……多分、奏を起こすのに全力費やしてる頃だしなぁ……。一番の信頼出来る場所は使えない……。
 かと言ってもなー……。はやてさんは論外だしなぁ……。

 しゃーない。あの人に頼ろう。朝一だから、連絡の方法としては……。

(花霞、バルディッシュさんにお願いしてフェイトさんに連絡。内容は、朝一から失礼します。流に異常事態発生。指示を下さい。と、連絡飛ばして)

[了解。返事があり次第伝えます。そして、主はどうt(花霞?)失
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ