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マイ「艦これ」「みほ3ん」
EX回:第78話(改1.5)<見舞いと顔合わせ>
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「初めまして……皆さん」

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マイ「艦これ」「みほちん」(第3部)
 EX回:第78話(改1.5)<見舞いと顔合わせ>
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私は扉が並んだ廊下の部屋番号を確認しながら進む。
「203号室……あった」

「龍田」と日本語で書かれた入り口の前でブルネイ司令が扉を軽くトントンと叩く。
「どうぞぉ」

(あれ? この声は美保の龍田さん)
一瞬、そんな考えが脳裏をよぎる。

「入るぞ」
そう言いながらブルネイ司令が先にドアを開けて病室内へ。

そこには二人の艦娘、ブルネイの「龍田さん2号」と美保の「龍田さん」が居た……ややこしい。
「あ、提督ぅ」
「すみません。わざわざ」

その「2号」のほうも「龍田さん」も喋り方が変わらない。

(まあ、当然か)
私は苦笑した。

「ご苦労だったね。経過は順調か?」
ブルネイ司令は帽子を取って声を掛けた。

「有難う御座います。本当に恐縮です、こんな者の為に」
ブルネイの彼女は美保の龍田さんより腰が低く丁寧だ。

「思ったより元気そうで安心したよ。早く治してくれ」
司令もホッとした表情を見せる。

「……」
すると龍田さん2号は軽く微笑んだ。その笑顔を見て私は何故か妙な違和感を感じた。

(……気のせいか?)

ふと気付いたのだが彼女は今まで何か書き物をしていたのか、ペンを持ち便箋を広げていた。

だが、ここには美保の龍田さんも居る。敢えて何を書いているのか立ち入って聞くことはなかった。

(初めての実戦記録か何かかな?)
軽く、そんなことを考えた。

(コンコン)
こんな時間に、誰かが扉を叩いた。

「はい」
思わず私が応える。

「失礼しまぁす!」
間髪を入れず良く通る声で挨拶をして入ってきた比叡……。

「2号か?」
思わず聞いた。

「はいっ」
このやり取りを見たブルネイ司令はニタニタしている。

「あらぁ、比叡ちゃん」
美保の龍田さんが、まったりとした声を掛けた。

「す、済みません。遅くなりましたっ!」
敬礼しながら恐縮する比叡2号。

「良いのよぉ、来てくれただけでも嬉しいわ」
龍田さん2号も、声を掛けた。

「あなた一人ぃ?」
「はいっ……あ、いえ」
比叡2号が何かを答える前に後ろから声がした。

「私は初めてナンだからさぁ、先に行かないでよぉ」
ブツブツ言いながら現れたのは美保の比叡だった。彼女は病室に司令官が二人もいるのを見て慌てて敬礼をした。

「ハッ、失礼しました! ……遅くなりましたが、お見舞いに
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