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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第29話 距離を詰めて、預かり物の封印を
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のはさんの前まで行き、ロストロギアを受け取ってる。でもまぁ、キャロなら問題ないだろうし。

「では、始めます。ケリュケイオン!」

『All right.』

 そういって封印を外すために周囲に魔力が溢れ始める。おーおー、魔力が溢れるに合わせてどんどんあの板浮いてやがる……。

 瞬間、板を通してはっきりと皆の姿が見えた。先ほどまで黒しか見えなかったはずなのに、今ではしっかり鏡としての機能を取り戻してる。
 だけど、俺から見えるのはわずかに傾いた鏡。ではこの鏡は、誰を正面に捉えているか? それを確認するよりも先に。

『Sealing.』

 一瞬の閃光とともに、溢れた魔力が止まる。気が付けば鏡は元の黒い板に戻っており、キャロの腕の中にあった。

「うん、流石キャロ。満点!」

「ありがとうございます!」

 向こうでキャロとなのはさんが話をしている間に、こちら側の面子に変わりがないか確認を……。

「兄さん。どうしたの?」

「え、いや。皆あの鏡見てどう思った?」

 心配そうにエリオが声を掛けてくる。頭を撫でながら皆に質問をするけれど、帰ってきた反応は。

「え、いや。浮いたなーとは思ったけど……」

「ずっと、板のままだったわよ」

 スバルとティアの言葉に同意するように、奏も震離も頷く。えー、いや……えー……。

「ガラスの部分が反射して鏡の様に見えたんじゃない?」

「いや、でも……。かなぁ?」

 何言ってんだこいつ、と言わんばかりの震離の言葉にいまいち納得できない。
 でもなー、確かに見えたんだよなぁ……。

「うん? どうしたの?」

 そんなことをしている間に、なのはさんとキャロがこちらに来た。だけど、なのはさんも、一番近くにいたキャロも何も言わないってことは、やっぱり見間違えたかな……? 下手に心配させてもあれだしなぁ……。

「いえ、変な反応とかは、なかったんですよね?」

「? うん。いつでもフォロー出来るように用意はしてたけど、特に変わった事はなかったよ」

 うーん……ということは、俺の気にしすぎか? うーん……。まぁ、大丈夫ならいいか。

「さ、皆。事務仕事をやっつけようー」

「あ、了解です……あ、そうだ。震離?」

「ん?」

 なんか一足先に行こうとする奴を止める。すげぇ機嫌悪そうだけど……。

「なのはさん。俺と震離で訓練場の最終確認やりますよ」

「……え゛」

「……わかった。じゃあお願いしちゃおうかな。よろしくね」

 そんな震離の様子が見えたらしく。苦笑を浮かべつつ許可してくれた。奏も察してくれたらしく、手伝おうとしてくれたエリオとキャロを連れて行ってくれたし、流にも目くばせで行くように
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