暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第29話 距離を詰めて、預かり物の封印を
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面倒だー。

「さ、皆切り替えて。で、これが今回再封印するロストロギア……なんだけど」

 聖王教会より渡された内の一つ。名称不明の鏡……だったと思うんだけど、よく見れば、何てことない黒い額縁に、鏡ではなくて黒い板の上にガラス? を付けた板の様に見える。というか、これ板だな。
 資料データを展開しながら説明するけど、これまた微妙な表情をするなのはさん。

「正確な効果は不明。さらに名前も不明なんだけど、見ての通り半分封印されてるにも関わらず魔力を放出してるの。以前封印が解けたけれどその時には特に影響はなかったみたい。
 だけど、解放したときに魔力がなくなり、封印が不完全とはいえ施されたにもかかわらず、また魔力を集めている事から、ロストロギアの判定が下された物。さて、ここまでで質問は?」

 周りを見渡すと誰も言わない。ティアだけは納得いかないけどって顔してる。誰もいないなら……。

「じゃあ……、自動で魔力を集めるからなんかこんな禍々しいというか、いやな魔力に感じるんですか?」

「んー。人によって印象は変わるからね……。幸い、外部スキャンしたときには、危険性は薄いと判断されてるよ」

「うーん……でも、ロストロギアなんですよね……?」

「……うん」

 なのはさん? 高町隊長? あの、目を見て話してくださいよ。これ本当に大丈夫ですよね? 破壊しなくていいですよね?

「……ほら一応教会から預かってる物だし。再封印したら返さないといけないし」

 ということはやっぱり破壊もありじゃないですか、やだー……はぁ。

「了解です。再度確認ですけど、危険はない。ですよね?」

「それは大丈夫。教会に来る前にも何度かあったけれど、その時も特に被害はないと記録されてるよ」

 よかった、今度はちゃんと目を合わせてくれた。まぁ、この一連の流れは冗談だってわかってるけれど。やっぱり心臓に悪いです……。さて。

「で、誰が封印するんです、これ?」

 言っててなんだけど、俺魔力量少なすぎて封印作業は出来ない。正確には封印術式を誰かに付与された状態ならば、俺でも封印できる。
 だけど、あくまで仮封印。対象のロストロギアの活動を止める事しかできない。時間がたてばまた動くし、破られるし。

「そしたら、私が!」

 元気よくキャロが手を挙げる。あれ、そういやキャロって……。

「出張の時にもしてたね、そういや」

「うん! あの時は教えてもらいながらだったんだけど、あの時の手順の通り。しっかり物にしたくて」

「そっか、しっかりやんなよ」

「うん!」

 やる気に満ち溢れてるキャロの頭を撫でる。うんうん。向上心のあるのはいい事だよ。

 そういって、背中をゆっくりと押し出す。な
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