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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第29話 距離を詰めて、預かり物の封印を
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業を続ける。さ、昼までには終わらせないとー。


 ――――――――

「というわけで、同じ部屋にならないかと思って、その誘いに来た」

「……はぁ」

 少し早めのお昼ご飯。はやてさんのお手伝いも無事完了して、ちょうど良い感じでお腹も空いたし、時間もちょうどよく訓練が終わる少し前だ。
 昼から参加するとは伝えてあるし、許可も頂いてるけれど。なんか気まずくて先にご飯を食べようとしていたら、多分同じこと考えたであろう人物を見つけて一緒に食べてる。

 そして、事の顛末を伝えて、終わったところだ。
 ちなみにエリオも候補に入ってたけれど、グリフィスさんと同室らしく、良い関係を築いてるらしい。まぁ、俺が来る前に決まってたんだし、仕方ない。

 で、肝心の流は少し考えるように視線を外してる。

 まぁ、嫌だったらいいんだけどね。突然の話だから。断られてもしゃーないよなー。

「いいですよ。私で良ければ」

 フワッと一瞬笑顔で答えてくれた。あんまりにも自然に一瞬の笑顔だったから、つい見とれた。
 って、あかん。

「そっか。よろしくな。手続きはこっちで済ませるよ。荷物とか纏めておいてな?」

 紙ナプキンで口を拭きながらなんとか冷静を保つ。いや、別に? 私冷静ですし?

「元々荷物は少ないので大丈夫です。それではよろしくお願いしますね」

「あ、アァ。そうダァ。ベッド上下どっチィ?」

「? 開いてる方で構いませんよ」

 コテンと、首を傾げて不思議そうな顔をしてる。
 やべぇ、なんだこの感情は?! しかも、声が裏返った。落ち着け、落ち着くんだ、俺! 
 少し視線をずらして、深呼吸。よし。

「なら、上段になるけど。大丈夫?」

「えぇ、問題ありませんよ」

 よし、落ち着いた。はて、なーんで大人しいってだけのこの子にこんな揺らされるんだ、俺は?
 可愛いだけなら、いや、普通に綺麗なのは……。

「あれ、もうお昼食べ終わってる。一緒に食べようと思ったのに」

「?!?!」

 瞬間空いてる席の方に盛大にお茶を吹き出しました。いや、あの。いくらなんでもタイミング良すぎでしょうよ……。
 
「……何してるの?」

「……なんでもない。つか、奏さんや? 訓練はもう終わったの?」

 石鹸のいい匂いと共に、食事を持った奏がいつの間にか隣の席に座ってました。
 辺りをくるりと見渡すと、やはり震離だけが居ない。多分、流を避けたんだろうな、これは。そんな事を考えながら視線を流に戻すと、何処か寂しそうな顔をしているように見えた。

「うん。皆もそろそろ来るんじゃないかな? 私は先に席取りに来ただけだし」

「あー了解。そしたら、ぼちぼち行くかね」

「? 行く
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