暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第29話 距離を詰めて、預かり物の封印を
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、今日は少なくとも違う。少し手足を動かせば独特の冷たさがある。

 なのに、なんで? と考えて気がついた。

 布団の中に誰か居る。

 じゃあ、誰が? 考えを必死に巡らせる。だけど、どれも違う。うちの男どもがこんなキモい事するとは思えないし、そもそも居ないし。かと言って震離がわざわざここまで来て、鍵開けて入るとは思えない。

 その時、布団がモゾモゾと蠢き、再び寝息をたてる。

 考えても仕方ない。

 腹を括って、布団をめくり、中を覗いた。

 まず目に入ったのは、長い髪の毛。それもかなり長い茶色の髪。手に当たる髪はサラサラとしてて、触ってると心地よい。大きさは横になっているからわからないけれど、そこまで大きくない。
 フルフルと寒そうに体を震わせて、あくびを一つ。ぱちくりと目を開けると右目の瞳が赤く、左目の瞳が青い……。そして、その体は、何よりも女性特有の柔らかさをもっている。
 寝ぼけ眼でコチラを見る少女。見る見ると覚醒して……。

「君……誰?」「……どちら様でしょう?」

 全く違う言葉だけど、意見は同じだった。

 だけど、俺はこの顔を……よく知ってる。だって、この顔は……。

「な……がれ……?」

 瞬間、念話で緊急連絡した――


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