暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第29話 距離を詰めて、預かり物の封印を
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る。何よりホッと出来る。
 美味い店は沢山あるけど、美味い店って飽きやすいんだよね。だけど、ホッとする味付けを出来る所は本当に少ない。

「うん。美味しい」

「良かったです」


 ――――


「いや、ホント。ごちそうさまでした」

「お粗末様でした」
 
 食後の緑茶をいただきながら一息つく。
 いやほんと、本当に美味かった。やっぱ豚汁って正義だわ。これだけでご飯食べれるし。
 
 何よりも。久しぶりに米食ったわー。しかもちゃんとした美味い米。炊きたては正義。はっきり分かんだね。

「料理作るの趣味なの?」

「趣味というか、なんというか。レーションがあまり美味しくなくて。それで」

 レーション、ね。普通中々食べれるもんじゃないと思うんだけどな。

「そっか、ホント美味しかったよ。皆にも作って……は、駄目か」

「……ナカジマさんと、モンディアルさんの食事量を見ていると、賄えるかどうか」

 そうだよなー。一番の鬼門があいつらなんだよなー。一度の食事量が凄まじすぎて……でもな。

「名前で呼んでやんなよ」

 そう言うと、一瞬で顔が赤くなり、湯呑みで顔を隠そうとする。なんでいちいちこの子は女子力高いんだろう? その女子力震離に分けてあげて欲しいわ。

「……今更呼ぶのは、どうかと」

「ヴィヴィオの前だといい感じなのにな」

「……言わないで下さい」
 
 でもホントこいつ女子力たっかいわー。それにしても目の前でこんな初初しいリアクション取られたら、震離やはやてさん達の気持ちがよく分かる。
 こりゃ写真取るわ。加えて、女装させて撮ったって事は、更に取られる。はやてさんのコレクションも別に消さなくてよかったかもしれんけど、その知り合いに熱が入った時点でなぁ、もうヤバイんだよなぁ。 
 何より、クロノさんが持ってたってことは知らない所で広がってそうだ。それ以前に下手すりゃ六課の中でも広がってそうだなー。今度カマかけながら調べるか。

 ふと、壁掛け時計が目に入る。ちょうどいい時間だし……さて、シャワーでも浴びに行くかね。その前に。

「食器片付けるよ」

「あ、台所に置いてて下さい。洗いますので」

「え、いや。ごちそうしてもらってんのに……」

「構いませんよ。代わりに食材頂いたらいつでも作りますので」

「……マジかよ。なんか買ったらそん時お願いな?」

「喜んで」

 カチャカチャと台所に置いて水につけておく。こうしておくと楽だしね。

「そしたらよろしくね。ちょっと出てくよ」

「えぇ、いってらっしゃい」

 やっべー、この子甲斐甲斐しいぜおい。廊下に出て、誰も居ないことを確認して。

「普通だと思うんだけどな−
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