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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第29話 距離を詰めて、預かり物の封印を
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何もしないとか最悪やんけ!
慌てて隅に立て掛けてある丸テーブルを取り出し、部屋の中央に設置。クローゼットの中にある座布団を対角線になるように設置。アルコール入りのウェットティッシュを使ってテーブルを拭いて、完成!
そんなに経っていないと思いきや、割と掛かっていたらしく、気が付けば味噌と、ご飯のいい香りがする。
「〜〜♪」
気が付くと、楽しそうに鼻歌を歌ってる。そういえば、作る前に流が言っていた言葉を思い出して。
「あー……流? ちょっといい?」
「〜〜♪ あ、ごめんなさい。もう少しで出来るのでお待ちくださいね?」
普段と打って変わって。どこか明るい表情で応えてくれる。いや、本当。いいね。
「あ、うん。今日さ、その。うどんはいいや。また今度お願いしていい?」
「えぇ、構いませんよ」
そういって、豚汁へ目を戻す。それに釣られて俺も豚汁が入った鍋へ目が映る。
くるり、くるりとかき回せば鍋の中で具材が舞う。
時折見える豚肉は美味しそうで、豚汁の香りは何も入ってないお腹を刺激する。
邪魔しちゃいけないと、備え付けの椅子に座ってその様子を見る。気が付けば、台所上に食器が置かれている。
すると突然こちらを見て。
「ごめんなさい。今日小鉢を用意できなかったので、ご飯と豚汁だけになってしまいますが……」
「全然OK大丈夫。全然問題ない大丈夫だ」
「ありがとうございます。足りなかったら残ったスープにうどんを入れますので」
「全然OK大丈夫、問題ないぜ」
語彙力が下がってるけれど、それでも大丈夫だということを伝える。いやだって、ここまで良い匂いがするんだ、あれでおいしく無いって嘘だろ。
土鍋の蓋を開け、中を確認。問題なかったらしく。土鍋の火を止め。両手にミトンをつけて土鍋をこちらに持ってきた。それに合わせて丸テーブルの上に読んでいない雑誌を置いて、その上に土鍋を置く。
「ありがとうございます」
「いいよ、気にするな」
テーブルに置かれたご飯を見る。しっかり米が立っており、これだけでも全然おいしそうだ。
豚汁の方も出来上がったらしく、火を止めて、少し大きなどんぶりに注ぎ始めていた。注ぎ終えて両手にどんぶりをもってやってくる。
「ありがと、一つ持つよ」
「ありがとうございます。この大きな方が緋凰さんです」
そういって渡されたどんぶりを見て、またお腹が空く。もう見た時点でわかる。絶対美味しい。
テーブルに置いて、ご飯茶碗に炊き立てのご飯を盛って。
「「いただきます」」
息を吹きかけて少し冷まして。少し啜る。わずかな時間で作られたとは思えないほど、いい味付けだ。しつこくないし、体も温ま
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