暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第27話 失意と希望を
[8/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
やてはカリムさんと、この前の出張の報告。そして、私たちは。

「アリサや、すずかは元気だったかい?」

「うん。クロノもたまには帰らないといけないよ」

「ははは、中々帰れなくてね。この前帰った時にカレルとリエラのいらっしゃいと言われた時には、少し、ね」

 乾いた笑い声が悲しく響いてる……。でも、アルフも言ってたなー。あんまりクロノ帰ってきてないよって。エイミィも忙しいのは分かるけど、少しだけ寂しがっていたし。

「それはそうと、一つ聞きたいことがあって……この写真なんだが、エイミィから送られてきてね、誰なんだろうと気になって」

 そう言って私達の前にモニターが現れて、写真が現れる。

 瞬間、響は吹き出して、笑い出すのを必死にこらえる。対して私となのはは頭を抑えた。
 写真に映るのは膝下くらいまでのダークブラウンのブーツに赤と黒のチェック柄のレイヤードスカート。そして、白いブラウスに赤いネクタイをつけた、可愛らしい女の子の様な……そう、流の写真だ。

「あら、可愛らしい子ね」

「うん……フッ!」

 コチラに気づいたカリムさんと、写真を見た瞬間、笑い出しそうになるのをこらえるはやて。そう言えばはやて見たこと無いはずだけど……。

「クロノ。その子が例の特殊鎮圧部隊だと思われてる子」
 
「……な!?」

 あれ? なんか思ってた反応と違う。なんでだろう?

「そうすると不味いな。これを見たロッサが気に入ってしまってね。このデータだけ譲ってしまった」

 瞬間、響以外の空気が凍る。あのはやてでさえ止まった。
 クロノが言うロッサ、いや、ヴェロッサ・アコース査察官に流の写真(女装)が渡ってしまった。つまり下手をすると。

「いや、ロッサなら、大丈夫……。そんなことで調べるとは思わない……だが」

「「「「だが?」」」」

 自然と私達3人とカリムさんの声が重なる。

「他にもこの子の写真は無いのかと凄く聞かれたな。と言うより。最近は会う度に聞かれる。あれから進展はあったのかって」

 空気が重くなる。流石に響も気づいたのか。若干引いてる。カリムさんは頭を抱えている。だけど、一瞬考えてからコチラに顔を向けて。

「いえ、女の子なら問題は無いはず。そうですよね?」

 写真を見ながら、それこそ藁にもすがる勢いで話すカリムさん。だけど。

「カリム。彼は男の子や。とっても残念やけど……でもロッサ……そうか」  
 カリムさんの肩にぽんと手をおいて、何処か遠くを見ながら淡々と告げる。それを聞いてガクリと肩を落とす。

「で、でも。写真だけだったらクロノが消したら、ほらはやても持ってないだろうし……」

「そ、そうだな。これで聞かれてもデータを見せれば納得する
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ